バイデン大統領が死刑囚37人を減刑、仮釈放のない終身刑に…「新政権の死刑執行に歯止め」
【ワシントン=阿部真司】米国のバイデン大統領は23日、連邦法違反で死刑が確定した死刑囚40人のうち37人について、仮釈放のない終身刑に減刑すると発表した。バイデン氏は声明で、来年1月に発足するトランプ新政権による死刑執行に歯止めをかけるためだと説明した。 【写真】罪を認めたバイデン氏の次男
声明でバイデン氏は「私が停止した死刑執行を新政権が再開することは容認できない」と述べた。
第1次トランプ政権は2020年7月、17年ぶりに連邦レベルでの死刑執行を再開し、政権終盤の半年間で13人に執行した。バイデン政権は21年7月以降、死刑執行を停止している。
バイデン氏は今年12月、次男ハンター氏ら約1500人に恩赦や減刑を与えており、今回はこれに続く措置となる。13年のボストンマラソンを狙った爆弾テロの実行犯らは減刑の対象から外した。