【いったい現地はどうなっている?職人を取材した驚きの結果】能登半島地震で消失危機!「輪島塗」は果たして復活できるのか
■街はまだ時が止まっているかのよう 街は4カ月もたっているのに、まるで時が止まっているかのよう。 「輪島の土地と人が繋いできた美しき工芸を絶やしたくない」。それは輪島塗に携わる人皆が心から思っている叫びだ。 しかし、それには一刻も早く職人たちが働く場所の再建と、器を作る環境が必要。国の補助や施策はまだ時間がかかりそうだ。 その間に別の仕事について、輪島塗の仕事を辞めてしまう職人がいたとして、どうして責められるだろうか?
けれど、職人がいなければ、輪島塗の未来がないのも事実なのだ。 荒野となった街に、多くの支援金で再建された池下さんの新しい工房は、輪島塗職人の未来を照らす小さな光だ。 赤木さんは、これからもできる範囲で職人の働ける場所を作り続けていきたいと話す。 *この記事の前半:消失危機! 「輪島塗」は復活できるのか【前編】
山路 美佐 :食と旅の編集者