恩師「有沢先生」百寿、30年ぶり笑顔の再会 富山・旧総曲輪小昭和20年代卒業生
小学校時代の恩師の百寿を祝おうと、昭和20年代に富山市の旧総曲輪小学校で学んだ卒業生7人が18日、同市内の恩師の自宅で同窓会を兼ねたお祝い会を開いた。参加者は恩師の大森美智子さん(100)=旧姓有沢、同市長柄町=を囲んで30年ぶりの再会を喜び、思い出話に花を咲かせた。 富山市中心部にあった旧総曲輪小は2005年に閉校した。7人は1945年に入学し、小学4~6年の担任が大森さんだった。当時20代で、きょうだいのように児童の面倒を見たり、一緒に遊んだりし、3年間を共に過ごした。 同窓会は卒業生が55歳の時に大森さんも含めて集まって以来、開いていなかった。今回は教え子の一人で光岡自動車相談役の光岡進さん(85)らが、今年2月に大森さんが100歳を迎えたことを知り、県内外に住む級友に声をかけて実現した。 18日は大森さん宅に男女7人が集まり、「有沢先生」「あんちゃん」「のんちゃん」などと当時の呼び方で再会を喜んだ。教え子で画家の徳永幸子さん(86)が描いた全員の似顔絵や花束を贈り、遠足などの思い出を語り合った。
大森さんは「久々に会えてうれしい」と顔をほころばせた。大きな病気をしたことがないといい「よく食べて、よく寝ることが長生きの秘けつ」と語った。 光岡さんは「いつまでも自分たちの先生。今も教えてもらうことが多くある」と言い、松井昌子さん(86)は「かわいがってもらった。とても懐かしい」と笑顔で話した。