2024年、暗号資産はついに金融の未来としての地位を確立するだろう
2023年が終わろうとしている今、暗号資産(仮想通貨)市場はベンチャーの失敗や完全な詐欺から立ち直り、メインストリームの採用に向けて真の進歩を遂げている。世界的な緊張が高まり、地域の銀行が失速する中、ビットコイン(BTC)は信頼できる価値貯蔵手段としての地位を取り戻していると言えるだろう。 一方、伝統的金融大手がビットコインのスポット型上場投資信託(ETF)を申請し、現実資産(RWA)をトークン化することは、2つの世界の融合を意味する。暗号資産が誕生して15年が経過した2024年は、暗号資産の進化の決定的な瞬間となることが期待されている。 最近のビットコイン価格の高騰は、2024年に予想される強気相場への序章となるだろう。そして、暗号資産復活の舞台を整えるために、他にもいくつかの要因が揃っている。 マクロ要因:世界の流動性は2023年10月以降上昇傾向にある。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)がトーンを変えたことで、2024年初頭に利下げが実施される可能性があるという市場の予想が確認され、リスク資産にとってより有利な条件が整った。 メインストリームの採用: スポットETF(早ければ1月にも承認される見込み)とトークン化の登場は、暗号資産がより広範な金融環境に統合される、極めて重要な瞬間を意味する。アメリカの運用資産のごく一部をビットコインETFに割り当てるだけで、ETFの規模が非常に大きくなる可能性がある。同時に、分散型金融(DeFi)プロトコルは収益源を米国債のようなRWAに多様化し、より多くの暗号ネイティブ資本を引き付けている。 技術の進歩: ブロックチェーンのスケーラビリティとUI/UX開発における大幅なアップグレードが、Web2からWeb3への移行における障壁を打ち破りつつある。 Web3ベースのアプリがWeb2に見られる使いやすさを提供し、自己責任の利点と相まって、ユーザーの移行は避けられない。 暗号資産は大衆化に向かっているのか、それとも非合理的な高揚に陥っているのか。2024年に向けて、3つのもっともらしいシナリオが浮かび上がってきた。 マクロ的な追い風、メインストリームでの採用、技術の進歩に支えられ、最初の2つのシナリオのどちらかが実現する可能性が高いと思われる。さらに、BTCの長期保有者は蓄積を続け、ステーブルコインの供給は回復しており、外部資本が暗号資産に流入する可能性を示している。 この先を考えれば、過去のサイクルの勝者は、今回は主導権を握らないかもしれない。成功したプロジェクトは、以下のエキサイティングなテーマのように、開発者とユーザーの強固なコミュニティを誇ることが多い。 このように、2024年は、暗号資産投資家と開発者にとってエキサイティングになる運命にあるのだ! |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Tis the Season To Be Jolly About the Crypto Market in 2024
CoinDesk Japan 編集部