やり投げトレ、投手に人気 山本由伸、小笠原慎之介らが実践
プロ野球の投手の間で、やり投げを参考にした練習が広まっている。米大リーグのドジャースに加入した山本由伸は、やり型の器具を投げて動きを確認し、独特のフォームをつくりあげたことで知られる。中日の小笠原慎之介も体幹を強化して力を伸ばした。 小笠原は21年のシーズンオフから、12年ロンドン五輪やり投げに出場したディーン元気とともにトレーニングしている。バスケットボール大の重みのあるボールを体全体で投げる動作を行い、腹部の奥などに感じたことがない筋肉痛があったという。 シーズン中も同じ練習を継続し、平均球速が3キロ上がった。「腕だけに頼らずに投げることができる。疲れづらくなって故障も減ってきた」。22年に初めて2桁勝利を達成し、昨季はチーム最多の160回2/3を投げた。 ディーンとの練習にはロッテの中村稔弥らも参加。大リーグのメッツの千賀滉大も、ディーンから学んだ体幹トレーニングを取り入れる。DeNAの上茶谷大河や中日の梅津晃大は16年リオ五輪やり投げ代表の新井涼平から習い、投球に生かせる部分を探る。