近隣住民「仲の良い家族に何が」 都内で母子4人死亡、複数の傷
東京都品川区戸越の2階建て住宅で母子4人が死亡しているのが見つかった事件は、外部から侵入された形跡はなく、警視庁は火災で煙を吸って搬送された40代の父親から事情を聴く。近隣住民は親子が公園で遊ぶ姿をたびたび目にしており「仲の良い家族にしか思えなかった。何があったのか」と驚きを口にする。 死亡したのは住人の高波冬美さん(37)と小学1年の長女後藤鈴さん(6)、保育園児の次女玲ちゃん(3)と長男信ちゃん(2)。いずれも胸や首に刃物による複数の傷があった。4人と父親は1階和室で倒れており、捜査関係者によると、和室や隣接するリビングに血痕があった。 「お父さんが大好きで、いつもパパ、パパと慕っていた」。近所の女性(60)が犬を散歩させていると、鈴さんと玲ちゃんがよくなでに来たという。活発な鈴さんとそのそばを離れない恥ずかしがり屋の玲ちゃん。父親は鈴さんが小学生になり「大きくなったな」と顔をほころばせていたという。
捜査関係者によると、事件3日前の20日に母親と父親は離婚が成立していた。