高卒→即欧州挑戦へ影響を受けた“先輩の存在” 18歳“逸材”が見据える未来「A代表は狙っている」【インタビュー】
ロス五輪代表へは「入らないといけない」
現在18歳の吉永は“ロス五輪世代”として注目されている年代である。この世代には国内で活躍する中島洋太郎(広島)や、J3で主力級の活躍を見せている市原吏音(大宮)、さらに国外には後藤啓介(アンデルレヒトⅡ)、塩貝健人(NECナイメンヘン)、道脇豊(ベフェレン)、小杉啓太(ユールゴーデンIF)などタレントが勢揃いしている。 吉永も高校2年時から各年代のアンダー代表に呼ばれているなか、「パリ五輪を見ていたのもありますが、ロスは常に狙っているし、入らないといけないと思っています」と語った。 将来的な目標としては「A代表」とし、「高井選手がA代表に呼ばれているので、4年後のロス五輪で結果を残せば、その後招集される可能性もあると思います。常に結果を残して最終的にA代表に入れるように努力して頑張りたいと思う」と、19歳で森保ジャパンに招集され、20歳でデビューした川崎フロンターレDF高井幸大の名を挙げつつ具体的な未来を見据えている。 また、クラブレベルでは「最終的にはプレミアリーグでプレーしたい」と明かし、昨季プレミアでプレーしたルートン・タウンDF橋岡大樹やアーセナルDF冨安健洋のプレーは、「守備の面ではポジショニングを参考にしています。自分は攻撃に比べて守備に課題があると思っているので、見ていて勉強になる。プレミアでやるならこれぐらいのレベルが必要なんだ、凄いなと思う」と、自身の課題と照らし合わせているという。 ほかにも参考にしている選手は、スペイン1部のバルセロナで長年活躍し、現在はアメリカのインテル・マイアミでプレーする元スペイン代表DFジョルディ・アルバだという。「ジョルディ・アルバのプレーはよく見ます。オーバーラップやクロス、1つのクロスにしても入れる場所、種類を何個も持っている。DFだけど常にゴールやアシストで結果を残している。見ていて楽しいですし、ああいう選手になりたいと思う」と明かしている。 高校卒業後すぐに海外での生活は大変ななか、「チームから大切にされていると常々感じている」と語り、「言葉があまり分からなくても、監督や選手からしっかりコミュニケーションを取ってくれている。生活面も難しいですけどいろんな方が支えてくれているので、結果を残し続けて頑張りたい」と、高校卒業後に即欧州へと挑戦している弱冠18歳が力強く意気込んだ。 [プロフィール] 吉永夢希(よしなが・ゆめき)/2006年2月22日生まれ、熊本県出身。プロを何人も輩出しているソレッソ熊本から名門・神村学園に進学。高校2年、3年と全国高校サッカー選手権で優秀選手に選出。23年10月にヘンクへ内定、翌3月に4年半契約を発表。U-17アジアカップ、U-17W杯に出場。U-18日本代表スペイン遠征にも選出。
FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi