「スプリットは米で一番安定」山本由伸 本拠地初勝利ならずも手応え 自己最多9奪三振
◆米大リーグ ドジャース4―9メッツ(19日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【動画】先制ソロ許した山本由伸 先発のドジャース・山本由伸投手(25)は6回7安打4失点(自責3)で、メジャー初のクオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)を達成したが、本拠地初勝利はお預けとなった。 * * * * 味方の反撃に笑みがこぼれた。6回。ドジャースが一時同点に追いつき、山本の負けがなくなった。メジャー最多99球を投げ、同最長の6回を7安打4失点(自責3)で初のクオリティースタート(QS)を達成。しかし、2回のソロなど150キロ台前半の直球を打ち返される場面が目立ち、3度目の挑戦でも本拠地初勝利はならなかった。「試合に負けてしまっているので良くなかったのは間違いない」と反省の弁が口をついて出た。 4~6回は変化球中心の配球で立て直した。カットボールも交え、3イニング48球中42球が変化球。自己最多9奪三振に「スプリットはこっち(米国)に来て一番安定していた。感覚が良くなってきているところもある」と収穫も口にした。 昨オフの争奪戦で、メッツはドジャース、ヤンキースとともに最終候補に残った。12年総額3億2500万ドル(約461億円=契約発表時のレート)でド軍を選んだが、メッツは同等の条件を提示していた。コーエン・オーナーが自宅に招待するなど2度の会食で猛アプローチをかけたが、及ばなかった。会食に同席したメンドサ監督は「多くの球団が欲しがったし、それには理由がある」と実力を評価。3年連続MVP&沢村賞の実力はこんなものではない。(中村 晃大)
報知新聞社