あんなに苦労して借入したのに…アパートローンを「借りっぱなし」にした地主の末路【元メガ・大手地銀の銀行員が解説】
まとめ:アパートローンが借りっぱなしになっていると…
・相続人がローンのことについてよくわかっていない ・借入した本人も、月日が経つと内容を正確に答えられなくなっている ・不動産経営においてはローンに対する戦略(繰上げ返済をするか、固定金利をどのように選択するか、元利均等返済がいいのかなど)が重要であるが、意思決定ができず現状維持になってしまう ・相続発生時に相続人が資産負債の全体像を把握できていないことから、争いになったり相続放棄につながりかねない ・相続人は仕事をしながら10ヵ月のタイトな相続手続き中において資産や負債について一から調べたり纏めたり相続人間で分割協議をしたりと、心身ともに負担がかかる アパートローンの借りっぱなしには、これだけのデメリットがあるのだ。決してほったらかしにしてはいけないとわかるだろう。ちなみに、上記の課題を解決するための手法については、別の機会で説明したいと思う。 小俣 年穂 ティー・コンサル株式会社 代表取締役 <保有資格> 不動産鑑定士 一級ファイナンシャル・プランニング技能士 宅地建物取引士
小俣 年穂
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