うちの会社も久しぶりに給料が上がりました。収入が増えた分、税金も増えてしまうのでしょうか?
どれくらい譲与されたの? そもそもどのようなことに使われるの?
これまで譲与されたのは森林環境譲与税ですが、令和4年度には都道府県へ60億円、市町村に440億円の合計500億円が譲与されました。都道府県別では北海道がもっとも多く約38億円弱です。 この譲渡の基準は都道府県分も市町村分も同じ基準で、50%が私有林人工林の面積、20%が林業就業者の数、30%を人口によって配分されています。また、都道府県と市町村の割合は1:9となっています。 そして、使途は「森林整備およびその促進に関する費用」に、また都道府県においては「森林整備を実施する市町村の支援等に関する費用」に充てることとされています。割合としては、間伐材等の森林整備関係が活用額の約58%を占めており、木材利用・普及啓発が約25%、人材の育成・担い手の確保が17%となっています。 具体的には、花粉発生源対策となるクヌギ・コナラ植栽への支援や、森林所有者への再造林支援、林業アカデミーによる人材の育成・確保等があります。
国土の70%が山林です
賃上げで可処分所得が増えますが、その一部の税金の使われ方がかわる森林環境税。日本の国土の70%は山林です。 森林について普段考えることはあまりないかと思いますが、身近な問題ですと花粉の問題や治水の問題があるかと思います。それ以外にも森林には二酸化炭素を吸収するという機能もあります。 少しでも住みよい環境、持続可能な世界を作っていくうえでも、森林の環境整備についてもこの税を通じて考えていくのもよいかもしれませんね。 出典 総務省 森林環境税及び森林環境譲与税 林野庁 森林環境税及び森林環境譲与税 執筆者:田久保誠 田久保誠行政書士事務所代表
ファイナンシャルフィールド編集部