「金賞」「推薦」で購入する人が半数 称号マークの説得力
ナントカセレクション金賞とか、◯◯博士の推薦みたいな「称号マーク」を添えた商品をよく見る。およそ5割の人がそれを購入の決め手にしているようだ。だが、称号ならなんでもいいわけではなかった。 ブランドコンサルティングやコンテンツマーケティングなどを提供するPRIZMA(プリズマ)は、称号マークを見て商品を購入したことのある男女533人を対象に「称号マークと消費者の購買意欲の相関性に関する調査」を実施した。それによると、称号マークで商品を選んだ理由のトップは「信頼できると感じたから」だった。続いて、消費者の満足度が高そう、他の商品と比較して安心感があった、などとなっている。 称号マークで購入を決めたものは、生活用品、食品、健康食品やサプリメントがおもで、女性の場合はこれにコスメが加わる。家電品、医薬品、子ども向けまたは高齢者向け商品の割合はずっと小さい。それらの購入金額は1万円未満がほとんど。比較的安価でダメならほかのものと簡単に買い換えが利くものといった印象だ。高価なものや本当に大切なものについては、称号の効力は低いのかもしれない。 称号にもいろいろある。なかでも信頼度が高いトップ3は、医師などの専門家の推薦、顧客満足度調査の結果、グッドデザイン賞やモンドセレクションなどの受賞の証だ。4位は割合が1段階低くなって「同じニーズのあるユーザーが推薦」したものとなっている。 反対に、説得力が低い称号を尋ねると、トップはダントツでユーザーの推薦となった。どうも、ユーザーの推薦は称号マークとしては弱いようだ。以下、顧客満足度、受賞と続き、専門家の推薦は割合がずっと低くなる。つまり、専門家の推薦の効き目が高いことがこちらでも証明された。 スーパーのお酒コーナーなどでは、ナントカ賞金賞という銘柄がずらりと並んでいて、どれを選べばいいか逆に迷う。称号マークにはそれなりに効果はあるものの、溢れかえってしまえば無いも同然。供給側は、本当に効き目がある称号マークを付ける工夫が重要になる。 プレスリリース
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