革命から進化へ 新型「Aston Martin Vantage(アストンマーティン ヴァンテージ)」正式発表!665馬力のV8を搭載してスーパースポーツカーへと生まれ変わった!
新型「Aston Martin Vantage(アストンマーティン ヴァンテージ)」:アストンマーティンに新鮮な風が吹いている。
革命ではなく進化をモットーに、アストンマーティンはラインナップを一新。その第2弾が新型ヴァンテージだ。スーパースポーツカー担当のアレキサンダーがレポート。
74年もの間、アストンマーティンの「ヴァンテージ」という名は、最高のパフォーマンスとドライビングプレジャーを象徴してきた。そして今、英国メーカー、アストンマーティンはエントリーモデルを本物のスーパースポーツカーへと進化させようとしている。4リッターV8は510馬力(F1エディションは535馬力)から155馬力アップの665馬力となった。このパフォーマンスの飛躍は、バックヤードメカニックによる簡単なチップチューニングでは達成できないことは明らかだろう。
アストンマーティンは、従来のGTブラックシリーズの高性能エンジンを使用せず、AMG製エンジンを使用しているが、残っているのはブロックといくつかの周辺機器だけである。パワーアップの主な要因は、ターボチャージャーを大幅に大型化し、ブースト圧を高めたことにあるが、その他の細部も微調整されている。
155馬力のパワーアップには大量の冷却が必要
フロントマスクを見ると、開口部が大幅に拡大されていることがわかる。さらに、ラジエーターは2段に設置されている。加えて、ZF製の8速オートマチックトランスミッションはそのままに、シフトキャリブレーションが最適化され、応答性が向上した。トルクコンバーターは800ニュートンメーターをリアアクスルに送るようになった。
アストンマーティンは、0-100km/h加速タイムをコンマ2秒短縮して3.5秒とし、最高速度を325km/hに設定した。これにより、先代モデルよりも11km/h速くなった。新しいローンチコントロールシステムにより、経験の浅いドライバーでも素早く発進できる。
アストンは、ドライバー自身がスリップ量を選択できるアジャスタブルトラクションコントロールシステムを採用。シャシー面では、パワーアップしたにもかかわらず、ヴァンテージが完璧なドライバビリティを維持できるよう、シャシーは溶接アルミニウム構造で、先代モデルから受け継がれているものの、アンダーボディに補強エレメントが追加されたことにより、ねじれ剛性が大幅に向上している。