三国志ブームは止まらない!舞台『パリピ孔明』の見どころと三国志演劇の「ふたつの潮流」
こんにちは。ラジオ局・ニッポン放送アナウンサーの箱崎みどりです。 仕事では、プロ野球中継の「ニッポン放送ショウアップナイター」、有働由美子さんの「うどうのらじお」、「伊集院光のタネ」などの番組を担当しているのですが(ラジオのAM1242/FM93や、radikoでお聞きいただけます! )、趣味で、「日本で三国志がどう愛されてきたのか」を考えています。 【写真】三国志ファン唖然、のちに感動…『パリピ孔明』とは何者か? そんな私、2年前に、「令和の三国志ブームが来ている」と書きましたが(https://gendai.media/articles/-/93755)、2024年4月現在、ブームはまだまだ継続中! ここ1年のものに限っても、ドラマ、映画に舞台と、三国志の勢いは止まらないのです。 ブームを牽引しているのは、皆さまご存知、『パリピ孔明』。『週刊ヤングマガジン』に連載中の漫画で、三国時代の軍師、諸葛孔明が現代日本に転生、歌姫の軍師となって天下泰平を目指すという物語です。原作コミックスは累計220万部突破、2022年春にアニメ、昨年秋にテレビドラマが放送され(全話に解説記事を書きましたので、ご興味のある方はこちらから)、今年3月1日には、アニメに新規ライブシーンを追加し再編集した映画『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』が公開されるなど、メディアミックスの嵐。 この記事では、5月3日から始まる舞台『パリピ孔明』の稽古場に潜入し、一足早くその全貌をお伝えするとともに、日本における三国志演劇について語ろうという試みです。『パリピ孔明』や三国志がお好きな方はもちろん、まだ触れていない方も、どうぞお付き合いください! 舞台『パリピ孔明』は、NON STYLE・石田明さんが脚本・演出を務めています。公式サイトによると、石田さんは、ちょうど原作漫画を読んでいるときに、このオファーを受け取ったのだとか。 そのエピソード通り、舞台『パリピ孔明』は、原作への深い愛とリスペクトに満ちた舞台でした。稽古場の机の上にも、何組もの原作漫画がありました。 (ネタバレを避けたい方は、この先は、舞台をご覧になってからお読みくださいませ)