巨人、34年ぶりセ・リーグ全球団勝ち越し&5年ぶり首位ターン!「景気回復の動き」を示唆する身近なデータ【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
大相撲名古屋場所の懸賞本数やJRA売得金、セ・リーグ前半戦における巨人の活躍…。これら“身近なデータ”の最近の動きは、「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」という景気動向を示唆する動きになりました。エコノミスト・宅森昭吉氏が解説します。
愛知県体育館での開催が最後の名古屋場所で、横綱・照ノ富士が節目の10回目の優勝。名古屋場所での照ノ富士の優勝は初めて
愛知県体育館で行われた最後の名古屋場所での最後の取組は、横綱・照ノ富士と東前頭6枚目・隆の勝の12勝3敗同士の優勝決定戦になりました。横綱・照ノ富士が寄り切りで勝ちました。 今年1月の初場所以来の優勝で、10回目の優勝。横綱としては6度目の優勝となりました。10回目以上の2ケタ回数優勝したのは歴代15人目です。優勝インタビューでは、10回目の優勝に関し、「目標に向けてやってこれて良かった」。「名古屋場所で初優勝となったが」という質問に対して、「名古屋で応援してくださっていた方の前で1回でもいいからいい姿を見せたいと思っていた」と答えていました。
大相撲名古屋場所懸賞1,759本は、名古屋場所としては7年前の1,677本を上回って最多本数を更新。前年同場所比は+26.7%で6場所連続増加
令和6年・大相撲名古屋場所の懸賞本数を1,759本となりました。事前申し込みの1,947本を下回ったものの、昨年名古屋場所の1,388本を大きく上回りました。前年比は+26.7%で6場所連続前年同場所比増加になりました。なお、1日当たりの最多は千秋楽の154本でした。大関・琴桜が横綱・照ノ富士に土をつけて優勝決定戦となった千秋楽結びの一番には57本の懸賞が懸かりました。
名古屋場所に優勝した横綱・照ノ富士の獲得懸賞は339本で第1位に。昨年の名古屋場所第1位の豊昇龍の151本を大きく上回る
今場所、いちばん多く懸賞を獲得したのは、優勝した横綱・照ノ富士の339本と、昨年の名古屋場所第1位の豊昇龍の151本を大きく上回りました。優勝決定戦に出場した東前頭6枚目・隆の勝は79本で5位タイでした。 令和6年・大相撲名古屋場所の懸賞本数1,759本は、平成29年(2017年)の1,677本を上回って名古屋場所の最多本数を7年ぶりに更新しました。
7月1日に改定されたGDP統計でも、JRA売得金・前年比と名目GDP・前年比の平成・令和の34年間での相関係数は0.71と高い
JRA売得金・前年比と名目GDP・前年比の平成・令和の34年間(平成元年・1989年~令和5年・2023年)での相関係数は0.71と高い数字になっています。景気が良く収入が伸び、懐具合が良い時は競馬の売得金も伸びるようです。23年の前年比は+0.7%で12年連続増加になりました。緩やかながら景気拡張局面が続いていたことと整合的な数字でになりました。
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