海外旅行中、子どもが足の裏を切ってしまった!どう対処する?元サーファー母さんの応急手当
切り傷に消毒薬はもう古い!?
泣きわめく次男を抱っこして部屋に戻るや、傷口にひたすらシャワーをかけて洗い流しました。そりゃ絶叫するよね。でもいま洗い流せばスグ治る。またプールは入れるようになる! 大丈夫! と声がけしながら。 洗うことによってケガの状態もわかってきます。傷は小指から親指の付け根の膨らんだ「拇指球(ぼしきゅう)」にかけて10センチ以下。深さは最大で2ミリくらいかな。よく見たらタイルで切れた細長い皮がべろんと7センチほどぶら下がっていました(すごい状態ですよね……)。念のため消毒液を振りかけて消毒したハサミでその皮はカット。 出血ですが、ケガした直後はじんわりポトポト出ていましたが、すぐ止血できました。一瞬ヒヤッとしたし、ケガ的にはちょっと派手だったけど、このまま膿まなければ数日で傷口は薄皮で覆われ、日常生活を送るのは問題なさそうだなと。 私の小さいころはケガをしたらまずは消毒、傷薬を塗って絆創膏、あるいはガーゼを包帯で固定……だったと思うのです。しかし現在の常識は、まずは「止血」と「感染の防止」。とにかく流水で洗い流します。 というのも消毒薬は傷口を刺激し、「常在菌」というよい菌まで殺してしまうことがあり、かえって傷を悪化させることもあるそう。今回はわりとスグ出血は止まりましたが、なかなか止まらないようであれば、滅菌ガーゼを当てて傷口を圧迫するとよいですね(後日小児科でおたずねしたら、消毒薬は不要とのことでした)。 このやり方は、趣味で続けてきたサーフィンで覚えました。年に何度か海外にサーフトリップに出かけていた私は、フィンでスパンと膝上を切ってしまったり、珊瑚礁でスネを大根おろしされてしまったり、まるで子どものようにケガは常でしたので……。
「転ばぬ先の杖」は大事
今回バンコクへ行くにあたり、事前に行ったことがあります。 ・日本人経営の病院を調べる ・次男用の海外旅行保険に入る もし切った箇所が熱を帯びてきたり、痛みが増したりしたら、出国時に次男用の海外旅行保険に入ってきたので(ほんと丸腰では出かけられないのです。いつなんどき大ケガ、高熱出すかわからないのが次男なので……)、最悪ソレを使って近所の日本人経営の病院に行くかなとも考えていました。 翌朝、ピロンとバンソウコをはがしたら腫れていない。すごく痛そうだけど、きれいな状態。あとは様子見です。 ケガは「日一日」。毎日必ずよくなります。昨日よりも今日、今日よりも明日。明日なんてもっと痛くない。もしこのレベルのケガを大人がやってしまった場合「大ケガ」ですが(笑)。めったなことで傷を負わなくなり、痛み自体に慣れていませんからね。私も最近は海から足が遠のいてすっかり大人の仲間入りです……。 ケガをしたお子さんにワーッと泣かれたりすると、こっちもあわてふためいてしまったり、冷静ではいられないこともあると思います。まずは流水でしっかり傷を洗う。流血がひどい場合は圧迫止血する。で、様子見する。 もちろんもっと広範囲のケガ、深い傷、出血が収まらない場合は、病院に行くことをおすすめします。とにかくケガがないのが一番。お互い楽しい夏を過ごしましょう! おそらく夏休みも私たちはバンコクにいると思います。
国井律子