“声”以外のスキルも身につけた声優たち 上坂すみれ、木村昴、村瀬歩らの多才ぶりに迫る
“俳優の芝居”と“作曲”の武器を持つ木村昴&伊東健人
●木村昴 『ドラえもん』剛田武(ジャイアン)や『呪術廻戦』東堂葵などを演じる木村昴は、実写ドラマ出演や子ども向けバラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)のメインMCなど、最近では声優という垣根を超える活躍を見せている。 7月11日より放送中のドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ・日本テレビ系)で初主演を務め、8月に公開を控える映画『赤羽骨子のボディガード』では高校生役に抜擢されたりと、俳優としても自身の本領を発揮している。木村昴といえばジャイアン、というイメージが強かったのだが、“俳優”として多種多様なキャラクターを体現していくことによって、声優としてもアイドル、スポーツ選手、悪魔など幅広い役柄で人間味のあるキャラクターを魅力的に表現することに成功している。 声優、俳優、バラエティ番組のMCなど、さまざまなことに挑戦し続けている木村は過去のインタビューで「“どんなこともやってみなければわからない”と思っている」と語っていた。(※3)未知のことにもチャレンジしていく姿勢が、今の姿に繋がっているのではないだろうか。 ●伊東健人 声優の中にはアーティスト活動に力を入れている人も多く存在する。アニメ『【推しの子】』の雨宮吾郎や『ヲタクに恋は難しい』で二藤宏嵩を演じている伊東健人もその1人だ。ギター・ドラムと楽器演奏もこなす彼だが、もう1つの武器が「作曲」である。 声優・中島ヨシキとともに結成したユニット「UMake」での作曲や、アプリゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』への楽曲提供など、その活躍は大きく知れ渡っている。また2022年9月にはソロアーティストデビューも果たしており、彼の挑戦はまだまだ止まることを知らない。 インタビューの際に伊東は、「今回は伊東健人としてのライブになるので、何かのキャラクターを背負っているわけではなく、寄りかかる先がないからこそ、挑戦だと思っています」と話していた。(※4)声優として多くのライブイベントに出演する彼の新たな一面にも、ぜひ目を向けていただきたい。 さまざまな特技やスキルを持つ人が増え続け、今後さらに求められることや、声優へのハードルが高くなることは必然だ。だが、声優が多彩な技術を身につけることによって仕事の幅はさらに広がり、新たな活躍の場が拓かれていくのではないだろうか。 参照 ※1. https://iam.tv/course/kkpro.html ※2. https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/146025/ ※3. https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/202309/13931_2.html ※4. https://e.usen.com/interview/interview-original/kentIto-2nd-ep.html
渡辺美咲