MDの仕事を徹底解説 やりがいや必要なスキルをビームスメンズMDが指南
FASHIONSNAPによる業界の職業図鑑。ファッション業界にはどんな職業があるのか?名前は聞いたことあるけど実際どんな仕事をしているのか?という疑問を解消すべく立ち上がった連載企画です。業界の最前線で活躍する人を招き、リアルな職務内容や必要なスキルなどをファイリングしていきます。 第8弾はMD(マーチャンダイザー)編。「ビームス(BEAMS)」でMDを務める上田哲平氏の協力を得て、この職業の魅力を探ります。
MDってどんな仕事?
消費者のニーズや他社の動きなどを分析した結果を踏まえ、商品企画と販売計画を立てる仕事。会社で設定している予算を獲得するために、品番ごとの数量など細かい部分の計画を立てます。 セレクトショップだと仕入れる商品を決めるのはバイヤーですが、各アイテムの数量を細かく決めるのはMDの裁量。別注アイテムの企画にも深く携わるので、業務の幅は広いです。
MDになるには?
MDになるための「王道ルート」はありませんが、総合職や店舗スタッフなどで経験を積み、服の生産や流通についての知識を身に付けてからMDに配置されることが多いです。必ずしも服飾系の専門学校を卒業している必要はありません。 僕は工業系の高校を卒業してから店頭販売を10年間経験して、店舗のVMD担当を経てMDになりました。販売スタッフ時代に仕入れ状況の精査や在庫管理などの業務に携わっていたことが今に活きていると思います。
必要な資格や勉強しておいた方が良いこと
MDになるために必要不可欠な資格は特にありません。しかし、海外出張などが多いので英語を学んでいた方が業務が円滑に進みます。また、数字を扱う仕事なので四則計算をはじめとする「算数」が好きだとなおよしです。 勉強は得意ではありませんでしたが、算数だけは大好きでした。明確な答えがあるのが気持ち良かったですね。英語は話せないので今から学ぼうかなと思っています(笑)。
やりがいは?
MDの裁量で立てた販売計画の通りに商品が売れて、売上を確保できた時に達成感を感じます。また、国内外のマーケットを分析して、新しいトレンドを作っていくこともやりがいです。 自分が中心となって販売計画を立てたり、企画に携わったりしたアイテムがお客さんに選ばれたという結果が喜びに繋がります。