国王の弟アンドルー王子、レイプ疑惑に加え「中国のスパイ」に情報漏洩疑惑も?
この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 未成年レイプ疑惑のアンドルー王子、新資料の開示でさらに追い詰められる 最近、中国の二重スパイ容疑でイギリスからの国外追放が決定した人物がいるが、報道によると国王の弟、アンドルー王子と相当親しかったらしい。 2019年に性的暴行で告発されたうえ、ジェフリー・エプスタイン事件への関与が疑われ、王室の一切の公の職務から外されたアンドルー王子。怒るチャールズ3世はさらに弟への手当を廃止しただけでなく、住んでいるロイヤル・ロッジから追い出そうとしているようだ。ところがまったくの別件で、ベアトリス王女とユージェニー王女の父親の評判はさらに地に落ちるかもしれない。 12月12日付けの「サン」紙によると、アンドルー王子は中国のスパイ疑惑をかけられた人物と友人関係にあったそうだ。審査資料では「H6」の仮名で呼ばれているこの中国実業家は、元ヨーク公爵と非常に親しくなり、2020年には王子の誕生日パーティーにも出席した。しかしその3年後、当時の内務大臣スエラ・ブレイバーマンはこの男性を国外追放する決定を下した。理由は「イギリスの国家安全保障を脅かす可能性がある」から。
異例の信頼
当の本人はこの決定を不服として訴えを起こしたが、決定を維持することがこの度決まった。この人物、H6が中国国家とのつながりについて十分な透明性を示すことができなかったこと、スパイである可能性が高いこの男性が王子に中国の投資家との仲介を申し出たりと、イギリスの公人らの関係を悪用する可能性が高いことがその理由として挙げられた。 今回の判断の中では、王室のメンバーが二重スパイ容疑をかけられた人物に「異例の信頼」を寄せたことが強調され、圧力をかけられた公爵が悪用される危険性の高いことが指摘された。セーラ・ファーガソンの元夫としては新たなスキャンダルは避けたかったところだろう。現在、彼は居住しているロイヤル・ロッジを出てフロッグモア・コテージに移ることを拒否しており、自分の立場に内心ハラハラしているに違いない。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)