最初はまだ「クマに喰われていなかった」!遺体の「第一発見者」が告白…秋田でクマに襲われ死亡した男性が明かしていた「恐怖」
クマにとって人間は「憎っくき敵」
現場周囲には、山奥から切り出した木を運ぶための林道がつくられています。林道をつけたことでやつらの縄張りが狭められ、結果として狭い地域にクマたちが密集することになりました。 笹薮がやつらの住まいですから、その住まいにタケノコがあるのです。タケノコ狙いでそこに入る人間は、クマにとって「自分の餌を奪う憎っくき敵」なのですね。 じつは、今回の事件のあった場所の入り口付近の道は、一昨年だと思いますが大きく崩落をしたのです。それ以降、この5月ごろまで現場に行くのは限られた人だけでした。崩落した道を避けて遠回りをするので、普通の山菜やタケノコ採りの人たちは敬遠するのですね。 その道は去年の秋口に修復されました。この5月のタケノコの季節になって、久しぶりに多くの人がタケノコ目的で訪れる場所になったのです。 考えてもみてください。クマにとっては、ほとんど人の影のなかった自らの縄張りに、ドカドカと縄張りを荒らす輩がやってくるということなのです。やつらにとっての安全な場所が危険な場所になってしまったのです。イライラして神経質になっていても不思議ではありません。それは、佐藤さんもわかっていたはずなのですが…。
「そろそろやめたい」「クマが多くて怖い」
佐藤さんは山菜やタケノコ採りだけでなく、山に入って薬草の原料も採ってました。山菜やタケノコはどちらかというと華です。それに比べると薬草は一段低く見られていて、地味な作業と見なされています。 でも、地味であっても生活のため、現金収入になるのであればと、岩手にある会社と契約をして仕事をしていました。山の仕事は対象となる物によってさまざまですが、佐藤さんはいろいろな物事をわきまえたベテランでした。 今年に入ってから、佐藤さんは「今年はタケノコやりたくない。できればフキでも採っていきたい」って言っていました。「そろそろやめたい。身体も衰えてきたし、クマも多くなってきたし、怖いな」って。 フキ採りは山中だけでなく、道路沿いにも多いですから、襲われる危険性が格段に低くなる。だのに、なしてタケノコ採りに山に行ったのか。 でも考えてみると、何となくわかるんですよ。
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