阿見・三島さん、つくば・横関さん「優勝を」 ボディビル 世界一挑戦 10日からスペイン大会 茨城
10日からスペインで開かれるボディビルの世界大会「アーノルドクラシックヨーロッパ2024」に、茨城県つくば市の横関裕二さん(30)と同県阿見町の三島流平さん(41)が出場する。強豪が集まる大舞台にも気後れせず、「目指すは優勝」と口をそろえる。 日本代表には、2人を含む男女18人が選ばれた。横関さんはボディビル3部門とクラシックフィジークの計4部門に、昨年に続いて2年連続出場の三島さんはボディビル4部門とクラシックフィジーク2部門の計6部門にエントリーした。 横関さんは同県常総市出身。国士舘大を卒業後、消防士の道に進んだ。本格的に鍛え始めたのは、就職を控えた大学4年の頃。「消防士といえば筋トレのイメージが強かった」と振り返る。 筋肉が増していくにつれ、一層トレーニングにのめり込んだ。2019年に初出場した茨城県ボディビル選手権大会で初優勝。「ミスター茨城」の称号とともに、華々しいデビューを飾った。この大会で三島さんは準優勝だった。 消防士からパーソナルトレーナーに転身してからは、つくば、土浦市など県南地域で活動している。今年の「日本クラシックフィジーク選手権大会」の175センチ以下級で2位に入り、世界大会への出場を決めた。 横関さんは筋肉のバランスの良さが強み。尻の筋肉も鍛え上げ、力を込めるとチョウの羽のような模様が浮き上がるという。競技は正面、横、後ろからの見た目が評価されるため、「弱点をつくらないように鍛えてきた」と明かす。 初の海外に向けて「後悔しないようにステージに上がり、結果がついてきたら最高。出るからには優勝を目指し、ベストを尽くしたい」と語る。 三島さんは、7月のアジア選手権から間を置かず、再び世界に挑戦する。国内外を飛び回るベテランは「選手である以上、戦うのが幸せ」と一戦一戦を積み重ねる。2度目となるスペインの舞台に「完全燃焼して、くたくたになって日本に帰ってくる」と誓った。
茨城新聞社