【速報】大阪湾に迷い込んだクジラ死ぬ 死因について専門家は「低体温症で死んだと思われる」
大阪府によりますと、大阪湾に迷い込み衰弱が進んでいたクジラが死んだことがわかりました。19日11時05分に専門家が確認したということです。 体長およそ12メートルのマッコウクジラとみられるクジラは、1月12日に神戸市の六甲アイランド周辺で目撃されて以降、大阪府の沿岸に移動し、堺泉北港内にとどまっていました。 クジラがいる場所は水深が浅く、エサになるような生物がいないことから衰弱が進んでいましたが、民間の船から海上保安庁に「クジラが動いていない」との通報があり、18日午後5時ごろ、大阪港湾局が船からクジラの様子を確認したところ、動きが見られなかったということです。 これを受け19日午前、大阪府の職員が大阪市自然史博物館の専門家・鍋島靖信さんらと現地に向かい、状況を調査。午前11時ごろ死んだことを確認しました。 鍋島さんは死因について「エサがなく食べられなくて、身体の中で油がつくれなくなり、低体温症で死んだと思われる」と話しています。 死骸の処理方法は土壌に埋めるか、1年前に大阪湾で死んだクジラと同様に他の海域に移動するかのいずれかで検討されていて、府は19日夕方にも会議を開き正式に決定する方針です。