薬剤追加されず91歳男性患者が死亡 警報音鳴るも追加分の用意なく 神戸徳洲会病院「死期を早めた可能性」
神戸市垂水区にある神戸徳洲会病院で1月、投与していた薬剤が切れた後に追加されず、91歳の男性患者が死亡していたことがわかりました。 神戸徳洲会病院によりますと、男性患者は1月19日午前8時ごろ、市内の福祉施設から心肺停止の状態で搬送され、治療後に心拍が再開しました。 病室で血圧を上昇させる薬剤を投与されましたが、午後6時に薬剤が切れ、1時間後に死亡しました。 薬剤の残りが少なくなったことを知らせる警告音が鳴り、家族が職員に訴えましたが、追加の薬剤が用意されていなかったということです。 病院は「死期を早めた可能性がある」として遺族に謝罪し、神戸市に報告しました。 病院は現在、救急患者の受け入れを停止して原因を調べていて、「地域のみなさんに信頼してもらえるよう、医療体制を整えている」とコメントしています。 神戸徳洲会病院では去年1月以降、循環器内科の男性医師によるカテーテル処置の後に11人の患者が死亡したほか、去年9月には糖尿病の患者が適切な治療を受けられずに死亡していました。 神戸市保健所は安全管理体制に問題があったとみて、改善命令を出す方針です。
ABCテレビ