（ブルームバーグ）： レバノン当局によれば、今週続いたポケベルやトランシーバーなど通信機器の爆発は37人の命を奪った。死者の中には子ども２人が含まれる。負傷者は約2300人。一連の爆発は親イラン民兵組織ヒズボラを標的としたイスラエルの工作とみられている。

爆発をきっかけに、ヒズボラとイスラエルが本格的な戦争に入る可能性があらためて懸念されている。イスラエルは爆発への関与を肯定も否定もしていない。ガラント国防相は18日、戦いは「新たな段階」に入ったと述べた。

一連の機器爆発でヒズボラの戦闘能力がどれほど落ちたかは不明。ヒズボラは報復の意向を表明している。指導者のナスララ師は19日の演説で強硬姿勢を新たにした。

ナスララ師はイスラエルがデバイス爆発によってあらゆるレッドラインを越え、ルールを破ったと非難。パレスチナ自治区ガザの戦闘が停止されるまで、ヒズボラはイスラエル攻撃の手を緩めないと宣言した。

一連の爆発はヒズボラの「安全保障と人道に強い打撃を与えた」と同師は表現。多くの犠牲者は目をけがしたと述べ、イスラエルはレバノン人数千人を殺害しようとしたと主張した。

17日の爆破で在レバノン大使が負傷したイランは、イスラエルへの報復を示唆している。

原題：Exploding Gadgets Death Toll Rises as Israel Ups War Talk (1)（抜粋）

--取材協力：Dan Williams.

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