男子テニスATPツアーの獲得ポイントが2024年シーズンよりアップ<SMASH>
男子テニスツアー大会の成績に応じて与えられるポイントが、2024年から変更されることがATP(男子プロテニス協会)より発表された。アップデートされるのはツアーレベルの大会で獲得ポイントが増加される。 【動画】ジョコビッチの年間ランキング1位が決定! 喜びの表彰セレモニーの様子 例えば、「グランドスラム」(四大大会)の決勝進出選手の獲得ポイントは、2023年までは1200ポイントだったが、24年からは1300ポイントとなる。同様にグランドスラムに次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」の決勝進出者は、従来の600ポイントから650ポイントと50ポイント多く獲得できるようになる。 ATPによると今回の変更は、96ドローの「マスターズ1000」大会の増加に伴うポイント配分の最適化と、2023年からプレーヤーに提供される上位カテゴリーのATPチャレンジャー大会数の大幅な増加に伴うポイントのバランスと配分の改善を目的としている。 現在ATPが毎週発表している「ATPランキング」は、各ツアー大会で獲得したポイントの合計によって算出されている。ランキングは直近の52週間(約1年)に出場した大会のうちポイントの高い18大会の合計で算出。ただしランキング上位選手によるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」で獲得したポイントは19大会目のポイントとして加算される。獲得したポイントの有効期限は獲得した日から54週(約1年)で消滅する。 なお、今回の獲得ポイント変更の対象はシングルスのみ。ダブルスは2023年シーズンと同様のポイントが与えられる。 【変更された2024年シーズンの主な獲得ポイント】 「グランドスラム」優勝=2000、準優勝=1300、ベスト4=800、ベスト8=400、4回戦=200、3回戦=100、2回戦=50、1回戦=10 「ATPマスターズ1000(96ドロー)」優勝=1000、準優勝=650、ベスト4=400、ベスト8=200、4回戦=100、3回戦=50、2回戦=30、1回戦=10 「ATPマスターズ1000(56ドロー)」 優勝=1000、準優勝=650、ベスト4=400、ベスト8=200、3回戦=100、2回戦=50、1回戦=10 「ATP500(48ドロー)」 優勝=500、準優勝=330、ベスト4=200、ベスト8:100、2回戦=50、1回戦=25 「ATP500(32ドロー)」優勝=500、準優勝=330、ベスト4=200、ベスト8=100、1回戦=50 「ATP250(48ドロー)」優勝=250、準優勝=165、ベスト4=100、ベスト8=50、2回戦=25、1回戦=13 「ATP250(32ドロー)」優勝=250、準優勝=165、ベスト4=100、2回戦=50、1回戦=25 ■男子シングルス上位10名とランキングポイント(12月25日時点) 1)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)=11245 2)カルロス・アルカラス(スペイン)=8855 3)ダニール・メドベージェフ(ロシア)=7600 4)ヤニック・シナー(イタリア)=6490 5)アンドレイ・ルブレフ(ロシア)=4805 6)ステファノス・チチパス(ギリシャ)=4235 7)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)=3985 8)ホルガ・ルネ(デンマーク)=3660 9)フベルト・フルカチュ(ポーランド)=3245 10)テイラー・フリッツ(アメリカ)=3100 構成●スマッシュ編集部