【ボート】峰竜太にSNS上で弟子入りの大場恒季 先輩のメッツ千賀滉大のように超一流を目指す
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」 あくなき上昇志向で超一流へと駆け上がる。大場恒季(24)=愛知・126期・B2=が、8日に尼崎でデビュー初優勝を飾った。節間6勝を挙げての王道V。これで今期勝率は6・41と初のA1級昇格を射程圏内に捉えた。 ファンの歓声を浴びてお立ち台へ上がった大場は「優勝戦はすごいメンバーの方々だったので自信になりました」と振り返った。前期はF3による出走回数不足でB2級降格。2020年5月にデビュー後は足踏みが続いて「自分の中ではつらい4年間だった。A1級に上がって、記念で活躍したい」と今後を見据えた。 貪欲な向上心が結果となって表れつつある。全く面識がないという、トップレーサーの峰竜太(佐賀)に、SNSでコンタクトを取り、助言を求めた。「ターンのことを中心に、(2023年の)蒲郡ダービーでのペラ調整だったりを、気さくに教えてくれました」と感謝した。サーフィン好きという共通点もあり、趣味についても質問を投げかけて距離を縮めた。 リアルで師事する大谷直弘(愛知)からは「いろんな人の意見を聞いていいよ」と言ってもらったという。会ったことすらないボート界のトップ選手に、物おじせず教えを請う-。そんな若手に対して、峰は惜しみなく金言を授け、師匠の大谷も寛大な心で弟子の成長を促した。 蒲郡ボートからほど近い蒲郡高校出身。育成からはい上がり、昨年から世界最高峰の舞台に挑戦するメッツ・千賀滉大の後輩にあたる。本人は「野球は全く分からないんで。でも、千賀さんが在籍されていたことは知っていました」とのこと。右腕に続き、蒲郡から全国にその名をとどろかせる。(関西ボート担当・山本航己)