9月として“過去最高”訪日外国人 意外な人気場所 こんなはずでは…想定外の旅も【#みんなのギモン】
■想定外の旅…物価高で宿泊費などが増
猪子記者 「そこで、続いてのポイントは『こんなはずでは…想定外の旅に』。ここのところの円安や夏の猛暑で、想定外の旅行となることもあるようなんです。まずは、外国人旅行者が日本で使うお金です」 「観光庁の調査によりますと、いま、特に増えているものが宿泊費です。例えば、アメリカからの旅行者は、コロナ前の2019年に1回の滞在で使った宿泊費は、およそ8万6000円でしたが、去年はおよそ14万円に上がっていました。イギリスからの旅行者も6万円以上も上がっています」 「近場の韓国や中国からの旅行者の消費額も増えていまして。そこには、やはり物価上昇で宿泊代そのものが高くなっていることや、円安の影響で訪日客の日本での滞在日数がのびていることなども影響しているということなんです」 森アナウンサー 「確かにホテル代は高くなりましたもんね」
■猛暑で収穫が…“果物狩り”に影響も
猪子記者 「そして、今年は猛暑の影響で想定外のことも起きています」 「16日、茨城県かすみがうら市の果樹園を訪れると、秋の味覚・柿を求めて多くの外国人観光客が果物狩りに来ていました」 マレーシアからの観光客 「自分の国では経験したことがないことを経験しに来ました」 猪子記者 「みなさん、初めてするという柿の収穫を楽しみにしていたそうなんですが、猛暑の影響で育っていないため、十分な量を確保できず、柿狩りができなくなったそうなんです」 「例年は10月には収穫できるそうなんですが、色づいた柿をなんとかかき集めたり、ほかの農家から仕入れたりして、急きょ、柿の食べ放題を実施したといいます」 森アナウンサー 「猛暑の影響がこんなところにもでているんですね」
■紅葉の色づきも遅れ…受け入れ側も準備が大切
猪子記者 「そしてほかにも、16日も紅葉を目当てに外国人観光客が訪れていた、奥日光の中禅寺湖なんですが、例年は色づいている紅葉スポット『華厳の滝』が、16日はまだ緑が目立つ状態でした」 「紅葉を目当てに来た観光客に、16日に撮った写真を見せてもらうと、顔出しパネルや置物などを撮影して、それぞれ楽しみを見つけていたようです」 桐谷キャスター 「私もこの顔はめパネルが大好きなので、見つけたら全力でやります」 森アナウンサー 「そういうのも面白いですし、ソフトクリームの置物も珍しいんですね」 鈴江アナウンサー 「日本にいると当たり前なんですが、外国の方がみると珍しいというのは、忽滑谷さんも取材しているとありますよね」 忽滑谷アナウンサー 「取材するとコンビニに何時間もいるなど、われわれが当たり前と思っているものに魅力を感じてくださっているようですね」 鈴江アナウンサー 「そういうところから、新たな発見が私たちにもあるかもしれないですね」 猪子記者 「これだけ訪日客が増えるということは、日本の経済にも大きな効果をもたらすということですので、私たち受け入れる側の準備や、おもてなしの心もますます大切になってくると思います」 (2024年10月16日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)