ローイングに魅入られた女性の激情を描く映画『ノーヴィス』11月公開、狂気に満ちた予告解禁
ローイング(ボート競技)の世界にのめり込んだある女性の情熱という名の狂気を纏った『THE NOVICE(原題)』が、邦題『ノーヴィス』として11月1日(金)より全国公開されることが決定した。 【写真と動画】『セッション』のクリエイターが実体験を基に制作した映画『ノーヴィス』予告 「ノーヴィス/novice」とは、新入り、初心者のこと。スポーツ分野においては競技者の分類として使われ、一定のランクに達していない初心者のことを指す。本作では大学のボート部に入部したアレックスが、「困難だからこそ、挑戦するのだ」というJ.F.ケネディの言葉を胸に、己の限界に打ち勝ちたいという一心で過酷なトレーニングに身を投じていく。また、本作はデイミアン・チャゼルの『セッション』、クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』、ザック・スナイダーの『ジャスティス・リーグ』、ギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』など錚々たるハリウッドメジャー作の音響で活躍してきたローレン・ハダウェイによる満を持しての初監督作。大学時代にローイング(ボート競技)に自ら没頭した体験を基に作り上げられ、自身で脚本と編集も担当。斬新なショットと編集、弦楽器を中心とするアグレッシブな劇伴も相まって、怒涛のラスト8分間で、観る者を息もつかせぬクライマックスへ導いていく。 主演は『エスターファースト・キル』のイザベル・ファーマン。撮影前の6週間、毎朝4時半に起き、1日6時間の水上トレーニングを行って、過酷な撮影に耐えられる精神と肉体を手に入れたファーマンの妥協のない迫真の演技に、第20回トライベッカ国際映画祭において主演女優賞が贈られた。さらに本作は同映画祭で作品賞と撮影賞も受賞。大手映画批評サイトRotten Tomatoesでは満足度93%の高評価を獲得しているほか、クリストファー・ノーランがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた『ジャスティス・リーグ』の監督であり、DCエクステンデッド・ユニバースの立役者であるザック・スナイダーが「この映画を見逃してはならない!」と激賛した。 公開決定と併せて日本版予告編が解禁。映像は、大学のボート部に入部したアレックスが新入部員のためのオリエンテーションに参加している場面で幕を開ける。レギュラーの座を目指すための第一歩として、コーチから「脚、体、腕」という身体の適切な使い方を徹底的に叩き込まれるアレックスら新入部員たち。ボートのみならず全てにおいて強い闘志や執着を抱き、肉体的にも精神的にも追い詰められていくストイックなアレックスの様子が終始ダークなトーンで切り取られ、コーチや周囲に心配までされるほどの狂気に満ちた日々の先に待ち受ける境地が気になる映像となっている。 また、同時に公開されたビジュアルには、あるレースに臨むアレックスがオールを漕ぎながら空を見上げる姿が大きく写されており、キャッチコピーには<漕ぎ続けろ。>という、打ち込む彼女のローイングへの止められない情熱を代弁する言葉が添えられている。