大型補強でチームを変えた…史上最高のFA打者(4)球団初のFA獲得選手に
プロ野球の世界では、環境を変えることでさらなる高みを目指す選手がいる。その代表例がフリーエージェント(FA)移籍だ。しかし、過去を振り返ってみると、移籍後に期待通りの働きを見せた選手はそう多くない。ここでは、新天地でも成功を収めたFA戦士を紹介する。【野手編】
稲葉篤紀
投打:左投左打 身長/体重:185センチ/94キロ 生年月日:1972年8月3日 経歴:中京高 – 法政大 ドラフト:1994年ドラフト3位 稲葉は、法政大から1994年のドラフト3位でヤクルトに入団。1年目からコンスタントに出場機会を得て、2年目にはレギュラーに定着。在籍中に3度のリーグ優勝・日本一に主力として貢献するなど、ヤクルトの黄金期を支えた。 2005年からは日本ハムへ。同球団にFAで加入した初めての選手となった。翌06年にはチームの北海道移転後初となるリーグ優勝と日本一に主力として大きく貢献。ダイエーとのプレーオフでは、優勝を決めるサヨナラタイムリー、日本シリーズではシリーズタイ記録となる7打点を挙げ、シリーズMVPに輝くなど、要所で勝負強さを発揮した。 リーグ連覇を果たした翌年には、初タイトルとなる首位打者(.334)と最多安打(176本)を獲得した。 2012年5月4日の楽天戦で、史上39人目となる通算2000安打を達成。引退後は、侍ジャパンの監督を歴任し、第2回WBSCプレミア12、東京オリンピックで日本代表に金メダルをもたらした。
ベースボールチャンネル編集部