積立投資に「メンタル」が必要と言われる理由。博打と決定的に違うポイント【新NISAに向けて】
積立投資を続けるうえでのポイント
投資に強いメンタルが必要な要因をふまえて、長期で積立投資を継続するためのポイントをまとめました。 ・心配性ならむやみに相場を見ない ・高リスクな投資は控える ・多額を投資しようとせず、余裕を持った金額で取り組む 長期投資の場合、デイトレーダーのように相場を頻繁にチェックする必要はありません。 リーマンショックのような歴史的な変動局面ならともかく、普段のちょっとした値動きを追わなくても問題はありません。 不安になるくらいなら、口座情報を見る頻度を減らすのが一案です。 また、大きな損益を目の当たりにするがゆえに、損切りや利益確定をしたくなります。 そもそも投資する商品のリスクを抑えれば、値動きを過度に気にせずに済むでしょう。 個別株よりリスク分散効果のある投資信託を選ぶのも一案です。 そのなかでも、債券や株などさまざまな資産に投資するバランス型ファンドを選択するのがよいでしょう。 最後に、無理に多額の積立を設定せず、余裕のある金額で取り組むのもポイントとなります。 家計状況の変化を完全に読み切るのは難しいものです。 もし、現在投資できる額いっぱいまで設定してしまうと、長期的に継続できないリスクが高くなります。 少々家計の収支が悪化しても無理なく継続できる程度に、保守的な金額で投資を続けましょう。
投資と博打・ギャンブルの違い
投資はしばしば博打やギャンブルと近いものと考えられがちです。 しかし次のような点で、両者は全く異なります。 ・投資は運だけに左右されるわけではない ・投資は「ゼロサムゲーム」ではない 典型的な博打やギャンブルは、結果が偶然・運に左右されるものです。 投資も、運が収支に影響することはありますが、経済動向や投資先の業績を分析することにより、ある程度市場の見通しを持つことができます。 また、博打・ギャンブルは運営会社(胴元)の手数料・報酬を除けばゼロサムゲームです。 つまり買った人の賞金総額と負けた人の損失総額はイコールになります。 ゼロサムゲームでは期待収益が「ゼロ」となります。 投資は手法にもよりますが、いくつかの投資は期待収益がプラスになります。(プラスサムゲームといいます) たとえば、米国株式は長期でみると市場が右肩上がりに成長しているため、買った人の総額の方が負けた人の損失額より大きくなります。 債券は、保有し続けていれば金利収入が手に入ります。 債券を償還まで保有した場合、利回りがプラスであればデフォルトしないかぎり損が出ません。 これも、プラスサムゲームとなります。 ただし、たとえばFXのようにゼロサムゲームに近い投資もあるので、注意しましょう。