【日本シリーズ2024】DeNA梶原昂希、師匠の前で見せた「成長」 新スタイルでとらえたオスナの速球
【一喜一憂する暇はない】 積極的なプレーはリスクを伴うものだが、舞台が大きければ大きいほど、デリケートなものになる。 【写真】激戦の「球団チアリーダーオーディション」に潜入取材 「反省すべきところはしっかりと反省し、次につなげるしかない。正直、短期決戦ですから一喜一憂する暇はないのかなって。むしろよかったことに今は目を向けて戦っていくことが大事だと思っています」 横浜DeNAベイスターズの梶原昂希は日本シリーズ第1戦を終え、真摯な面持ちでそう言った。 クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、DeNAとして7年ぶりに出場する日本シリーズ。もちろん、プロ3年目の梶原にとっては初の大舞台となる。レギュラーシーズンよりもはるかに多い関係者やメディアが横浜スタジアムに出入りし、独特な雰囲気が漂う試合前、梶原は終始リラックスした様子だった。 「特別な舞台ではありますが、いい緊張感のなか、気負うことなくゲームに挑むことができましたね」
【"師匠"に見せたい成長】 リーグ3位、ケガ人も相次ぎ、不利との下馬評のなかCSを戦い抜き、ここにたどり着くことができた。そんな自信が梶原からにじみ出ていた。 大一番の相手は、大分県出身の梶原にとっては地元九州の福岡ソフトバンクホークス。最強のパ・リーグ覇者を迎えることで、これもまた気分を高揚させた。 「思い入れじゃないけど、単純にわくわくするというか、これは楽しんでプレーできるなって」 落ち着きと無邪気さが交錯する。今季ブレイクを果たし、野球の奥深さや面白さを体感している梶原にとって日本シリーズは、未知の世界へのチャレンジでもある。 練習前には自主トレをともにし、憧れから勝手に"師匠"としている柳田悠岐と歓談している様子も見られた。「挨拶と雑談をしたぐらいで、特別面白い話はないですよ」と笑ったが、今年の交流戦は柳田の負傷離脱によりマッチアップできなかったので、梶原にとっては成長を見せるチャンスでもあった。