オリヴィア・ロドリゴ、国境での思いがけない尋問や“怖かった”舞台でのハプニングについて語る
オリヴィア・ロドリゴは、95公演が完売した【ガッツ・ワールド・ツアー】を終えた直後で、まだ興奮冷めやらぬ状態だろう。そんな彼女が現地時間2024年10月29日に米トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』に出演し、ツアー中に最も印象に残った2つの出来事について話した。 オリヴィアが表紙を飾った米ビルボードのツアー特集号を持った司会のジミー・ファロンは、カナダとの国境で起きたハプニングについて話すよう彼女に促した。オリヴィアは、「人生で初めて当局に目をつけられてしまったんです。私たちはカナダからポートランドかどこかへ向かっていたんですね。国境管理所に到着してパスポートを提出すると、係官は、“OK、いいだろう”と言ったんですが、その後ドアをノックして“オリヴィアと話したい”と言ってきました」と話し始めた。 国境警備隊員が娘にサインを欲しがっているのかと思った彼女は、午前3時にバスから降りて、何が問題なのか確かめに行った。「夢うつつだったんですが、彼らは私を部屋に連れて行きました。そこは取調室で、銃を持った大きな警官がいました。彼が、“今まで逮捕されたことはあります?”と聞いてきたので、私は、“いえ、逮捕されたことはないです”と。すると彼が、“本当に?”と聞くので、私は自分自身をガスライティングしているような気分になって、“えっ、もしかしたら私は逮捕されていたのに気づかなかったのかもしれない”って思い始めて」と振り返った。 連邦職員に嘘をつくと刑務所行きになる可能性があると警告された後、オリヴィアはパニックに陥り、米国への再入国が許可されないのではないかと心配し始めた。彼女は、「すごく怖くて。パニック発作を起こしそうでした」と話した。30分間の尋問の後、国境警備官は再び彼女に目をやり、名字のスペルを尋ねた。「オリヴィア・ロドリゴ、R、O、D、R、I、G、O」と彼女が答えると、彼は、「ああ、君にそっくりな女の子がいて、同じ年齢で、何度も逮捕歴がある。名前はオリヴィア・ロドリゲスだ」と言ったそうだ。 ジミーはオリヴィアに、ツアーのハイライトをいくつか話してほしいと頼んだ。彼女によると、その中にはフィリピンを初めて訪れたことも含まれており、フィリピン系である彼女にとっては特別なことだった。オリヴィアは、「そう、とても特別でしたし、みんな最高でした。それに、素晴らしいシンガーばかりでした!」と、現地のファンが完璧な音程で歌詞を歌い返してくれたことを振り返りながら語った。 また、ジミーは、オリヴィアにとってツアーで最も恥ずかしかった瞬間、オーストラリアのメルボルンでステージの穴に落ちてしまったアクシデントを、また持ち出さずにはいられなかった。勢い余って穴に転落したものの、うまくリカバリーした瞬間の映像が再生されると、実際は「本当に怖かったです。また動画で見るとかなり怖い」と言いつつ、「ただ、ショーは続けなければならないですよね、それがショー・ビジネスです」と述べた。 とはいえ、直前にフィリピンにいたばかりで、家族やヘリテージについて考えていたタイミングで落下したことは、見方によっては“素敵な”事故だったと彼女は語った。落下して動揺し、脳震盪を起こしていないか確認しに行った病院では、今年亡くなった自身の祖父と同じ名前を持つフィリピン人看護師が手当てをしてくれたそうだ。 オリヴィアは、「それで私は、“わぁ、あれは(おじいちゃんが)私のことを見守っていてくれたんだ”と思ったんです。私が怪我をしないようにしてくれたんだと。だからあれが起きたのは本当にうれしくて。素敵な話だと思うんです」と語った。 この回でオリヴィアは、この日にNetflixで解禁された【ガッツ・ワールド・ツアー】のコンサート・フィルム『オリヴィア・ロドリゴ:ガッツ・ワールド・ツアー』の宣伝をしたり、ジミーと“What’s Behind Me”ゲームで遊んだりして楽しんだ。