2ヶ月ぶりのレースはドゥカティのお膝元で開催! | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第4戦 ミサノ(イタリア) プレビュー
地元という意味では、ヤマハの実質的エースになりつつあるアンドレア・ロカテリ(ヤマハ)もイタリア人でホームレースに挑みます。今季はWSBK参戦4年目のシーズンで勝負の年。これまで2位、3位は何度もありましたが、優勝は一度もありません。新チームメイトのジョナサン・レイ(ヤマハ)が得意のアッセンではポールポジションを獲得するなど少しずつリザルトが向上してきていますから、ロカテリとしては早く1勝目をマークしたいところでしょうね。
また、イタリア関連という意味では日本の「カワサキ」に大きな動きがありました。今季限りでカワサキとしてのワークス活動は終了となり、来季からは2019年に傘下に入れたイタリアのバイクメーカー「ビモータ」を全面に押し出し、「Bimota by Kawasaki Racing Team」として参戦することになりました。エンジンはZX-10RRのものが使われるそうです。
ビモータは元々様々なバイクメーカーのエンジンを使用してオリジナルモデルを作り上げてきたフレームビルダー。ミサノサーキットのあるリミニ県が地元であるため、来季以降の参戦に関する新たな情報も発せられるかもしれませんね。今季、優勝も飾っているアレックス・ロウズ(カワサキ)、そして今季カワサキワークスのシートを掴みながらシングルフィニッシュは1回だけと苦戦しているアクセル・バサーニ(カワサキ)にとってみれば来季以降はチームのホームレースとなるミサノで良い結果を残したいところでしょう。
例年以上に混戦状態になっている「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の2024年シーズン。シーズンはまだ序盤ですが、ミサノはシーズンの流れを作るためには誰にとっても重要なレースとなります。
文:辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ