2ヶ月ぶりのレースはドゥカティのお膝元で開催! | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第4戦 ミサノ(イタリア) プレビュー
アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は今季メインレースではまだ1勝を飾っているのみで、スーパーポールレースと合わせても僅か2勝に止まっていることからも分かる通り、簡単には勝てない状況に追い込まれています。
しかしながら、バウティスタが絶不調というわけではなく、第2戦・バルセロナ、第3戦・アッセンでは全て表彰台に登壇。アドバンテージがない状況でも最善を尽くし、上位フィニッシュを続け、コツコツとポイントを貯めていくというチャンピオンらしい序盤戦となりました。
その甲斐あって、3戦9レースを終えて、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)はランキング首位。6点のビハインドでトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が続きます。こちらは乗り換えたばかりなのに、チームメイトを凌駕し、優勝すら難しかったBMWをトップグループへと導いています。昨年までのBMWのランキングを考えると、ヤマハからのBMW移籍はそんなに早く成功しないだろうと多くの人が考えていましたから、改めてラズガットリオグルの凄さを見せつけられていますね。
第4戦の舞台はイタリアのミサノ。今回のレースはエミリア・ロマーニャラウンドと名付けられていますが、エミリア・ロマーニャ州最大の都市はボローニャ。そう、ドゥカティの本社がある街です。ボローニャからはミサノよりもイモラサーキットの方が近いのですが、今年からイタリアラウンドはイモラから北部のロンバルディア州にあるクレモナサーキットに開催地が変わることになったため、ミサノは正真正銘のホームレースということになります。
ドゥカティ勢ではアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)だけでなく、イタリア人のルーキー、ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が大活躍中。デビューウインを飾っただけでなく、3ラウンド連続で表彰台に登っており、首位のチームメイトからは14点差と素晴らしいパフォーマンスを見せています。
また、プライベート体制で今季久しぶりにレースに復帰したアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)も常にトップ争いに絡む走りを展開し、優勝するのは時間の問題と見られています。イタリア製バイクにイタリア人ライダーという組み合わせが目立っている今季、地元のファンの大きな期待が寄せられます。