関水渚&森香澄がスケバン衣装でパフォーマンス 高橋文哉「好きになりました」<伝説の頭 翔>
7月19日(金)よりスタートする金曜ナイトドラマ「伝説の頭 翔」(毎週金曜夜11:15-0:15、テレビ朝日系)の囲み取材会が行われ、主演を務める高橋文哉のほか、関水渚、井桁弘恵、菅生新樹、森香澄が登壇。ドラマの見どころや撮影の裏側などについて語った。 【写真】関水渚&森香澄がスケバン衣装でパフォーマンス ■ヤンキーの頭と万年パシリが人生を交換 本作は、実写化もされた「クロサギ」や「正直不動産」などで知られる夏原武が原作を、刃森尊が作画を手掛けた同名漫画を初めて実写化した“ヤンキーエンターテインメントドラマ”。 クラスでもまったく存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人(高橋文哉)は、不良チームの1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔(高橋/2役)と偶然に出会い、容姿がそっくりだったことから翔に“人生の交換”を強要されてしまう。 いじめられるだけの人生から、不良たちがこぞって頭を下げるリーダー・翔としての人生を歩むことになった達人は、けんか三昧のタフな毎日を送るだけでなく、「もし正体がバレたら一巻の終わり」というスリリングな状況に身を置く羽目に。そんな達人の日常を、時に熱く、時にコミカルに描いていく。 ■ヤンキー役なのにボコられすぎなことに高橋が不満? 今回登壇したのは、達人と翔の一人2役を演じる高橋に加え、ご当地アイドルグループ「古くさい街角のスケ番ズ」(通称:街スケ)のエースで達人の“推しメン”・藤谷彩役の関水渚、翔が率いる「グランドクロス」副長で達人のサポート兼監視役・大門伝助役の菅生新樹、翔の彼女でレディース「紅」の現総長・綾小路直子役の井桁弘恵、街スケのリーダー兼マネージャー・辻沢京子役の森香澄という面々。 本作で一人2役に挑んでいる高橋は、「“一人2役”って聞くとちょっと複雑で難しそうだなと思われるかもしれないんですけど、意外とそんなことなくて。でも一つだけとっても大変なことがあって、それが自分と会話をすること。達人と翔が話すシーンがあるんですけど、(演じていて)ちょっと頭がぐるぐる回って、その日の帰りはいつもの5倍ぐらい疲れてるんです」と撮影の苦労を告白。 一緒にそのシーンを演じていた菅生は、「(一人2役のシーンは)いつももう、『はぁ…』って(ため息をついている感じ)。でも、(撮影自体は)すごく楽しんでやってるので」と、傍らで見ていた高橋の様子を明かす。高橋も「2人のキャラクターを一日で演じ分けるのはなかなか無いので、新鮮で楽しいなと思いながらやってます」と、やりがいを感じている様子だった。 また、ヤンキー役をやるのが夢だったという高橋は、「学生の頃から“ヤンキーもの”と言われる作品を見てきたので、願いが叶いました。でも、達人は結構やられっぱなしなんで僕が思っていた形とは違うんですけど…(笑)。(けんかが強い)伊集院翔をもっと演じたいなと思いながら現場に行っています」と、中身は“シャバい”達人としてけんかに挑むシーンが多いことにちょっとした不満を覗かせた。 ■高橋&井桁、恋人役にもお互い「何の緊張もしない(笑)」 一方、井桁は「仮面ライダーゼロワン」(2019~2020年、テレビ朝日系)で長い期間共演していた高橋との恋人役について、「直子は結構翔(のふりをする達人)とのシーンが多いんですけど、やっぱり安心感がありますね。恋人役なのでハグをするみたいなシーンもあるんですけど、まあ何の緊張もしない…(笑)」とまさかのコメント。 「カメラのアングルなどを確認する時に『ちょっとその体勢のままでいてください』という時もあるんですけど、何のドキドキも…(笑)。『こんなことあるんだ』っていうくらい」と畳み掛ける井桁に、高橋も「本当にその通りです(笑)。前回(別の作品で)ご一緒した時も恋人役で、その時も全然何もなかったんですけど、今回はより無いですね」とあっさり同意。 その上で「本当に良くも悪くもドキドキせずに。でも翔と直子もそういう関係性ではあるので、そこに関しては心穏やかに楽しめてるなと思います」(井桁)と、お互いをよく知る間柄だからこその空気感の中で演技できていることを強調した。 そんな井桁は初めての“レディース”役について、「うれしいですね。特攻服も人生で着られるタイミングがあるんだってすごく驚きですし、あと直子は脚を広げて座ってること多いんですけど、なかなか普段の役だときちんと足を閉じていなきゃいけないことが多い中で、直子はずっとこうやって(脚を広げて)いられるので、居心地いいですね」と正直な感想を明かし、一同を笑わせていた。 ■ハードなダンスレッスンに関水がキレ気味? 関水は今回の役作りについて問われると、「古臭い街角のスケ番ズ(通称:街スケ)のダンスレッスンや歌の収録が本当に大変だったんです。一回のダンスレッスンを3時間以上練習するんです。それを何回やったことかわからないんですけど、それが役作り繋がっています。本気でダンスと歌をやったぞっていう…」と、どれだけ本気で役に臨んだかを熱く語りだす。 その様子を聞いていた井桁からは、「ちょっとキレてるじゃん(笑)」とツッコミが。「ちょっとヤンキーになってる(笑)」(菅生)「(一緒にやっていて)楽しそうだったのにさあ(笑)」(森)など、キャスト陣からイジられてしまった関水は「いやもう本当に楽しくて…」と返すも、森からは「もううそにしか聞こえないから!」と断罪されていた。 森は、「街スケ自体メンバー4人がすごく仲が良くて。クランクインより前にダンスレッスンがあったので、本当に『共演者』というより『メンバー』みたいな感じで。なので、(関水)渚が(現場に)入ってきた瞬間に『今日は機嫌がいいな』とか『今日はちょっと落ち込んでるな』とかが顔色でわかるようになりました」と、共に練習に励む中で培われた街スケメンバーのチーム感について言及。 アイドル役として歌って踊ることについては、「楽しかったですね。今までアナウンサーという仕事をやっていて、まさか歌って踊ることになるとは思ってなかったですし、本当にメンバーみたいな子たちと一緒にやることになるとも思ってなかったので、みんなと一緒に何かを作るっていうのはすごい楽しいなと思いながら毎日撮影してます」と、充実した撮影について明かした。 ■5人の中での「けんか最強」はまさかの… 「この中で一番けんかが強そうだなと思う人は?」という質問には、5人がそれぞれけんかが強そうな人を一斉に指差すことに。各自が誰を指名するか考えていると、“けんかの強さ”の定義に疑問を抱いた井桁は「拳でってことですか?」と大胆発言。その言葉に一同が爆笑する中、口げんかなどではなく純粋な“殴り合い”における強さをイメージして指名する形に決定。 その結果、菅生、高橋、森が井桁を、井桁と関水が菅生をそれぞれ指名。まず井桁について、菅生は「まず誰も手も出せないし、手出される前に口でやられそうだなって」、高橋は「(演じている)直子のイメージもだいぶ強いのと、男女で(タイマンの)けんかは無いから女子(同士)ってなってきた時に今一番強そう」、森は「目で(相手は)ひるんじゃうから」とそれぞれ理由を。それに対し井桁は「これ、ほめられてる?」などと思わぬ最多指名に困惑していた。 一方、菅生を指名した理由について、井桁は「(けんかは)力で、拳でっていうことだったんで。一番マッチョだし。強いな~と思って」、関水は「菅生くんは(体が)分厚い。体がゴツいなっていうのを今日気づいて。今までは大門(の役)だからそう見せようとして頑張ってるのかなと思ってた」と告白。それを聞いた菅生は「うそかなと思ってたんだ? 良かった、ちゃんと分厚いって思ってもらえて(笑)」と、トレーニングの成果を認められホッとした様子だった。 ■“伝説の頭”から“ドルオタ”まで演じ分ける高橋を共演者が絶賛 そんな中、高橋が突然「すいません、ちょっと僕この後ちょっと予定がありまして…」と言い出し、主演にも関わらずステージを降りるというまさかの展開に。残された4人は、改めて一人2役という難しい役どころに挑む高橋についてそれぞれコメント。 井桁は「私が接する時は、外見は一緒、中身は達人っていう状況なので、パッと見は本当に翔なんですよ。翔と接してる感じなんですけど、目線のちょっとした揺らぎとか、本当に接してみないとわからないちょっとした表情の違いで達人を演じているのが本当にすごいなと思って。 なので見ている方も、外観が翔だったりするのでもしかしたら混乱する方もいらっしゃると思うんです。でも文哉くんの演技でちゃんと今どっちなんだっていうのがわかるのが、本当にすごいなあと思いますね。文哉くんだからこそ成立する役なんだろうなってすごく思います」と絶賛。 菅生も「(見た目は)全く一緒なのに、目と雰囲気でわかるんですよね。喋らなくても『あっ、もう(役が)違う』ってわかるので。技術でやっているわけじゃなく、心からというか全部が違うので。僕も総長と接する時に(態度が)変わるんですけど、それもあえてとかじゃなく(高橋の役が変わっているから)自然と変わっちゃう」と、周囲のキャストも高橋の熱演に引っ張られていることを明かした。 関水は「私も(高橋が)一日で2人を演じている姿を見て、メークチェンジの数十分で、雰囲気から全部ガラッと変わってくるんですよ。芝居でもリードしてもらっている感じです。さっき(高橋が)2役やると何倍も疲れるって仰ってたじゃないですか。あれと対峙してしまうと、私もその日不思議な感覚に襲われて、いつもの倍くらい疲れました(笑)」と、意外な反応が体に起こっていたそう。 森は「私は基本的には翔になりきっている達人と一緒になるシーンと、あとはライブに来てる(素の状態の)達人と一緒になるシーンが多いんですけど、ライブに来てる時の達人はすごいです。本当にオタクです。オタクをすごく再現していて。 私自身もアイドルオタクなので、そっち(客席)側にいる人間としてすごくわかるんですけど、本物です。オタクの目をしているし、オタクの仕草、アイドルに会えてうれしいっていう達人がそのもので、本当にすごいなって」と、「リアルなオタク」としての達人を演じきる高橋に驚いていた。 ■街スケのパフォーマンスに“達人”も熱狂 そして今回、古くさい街角のスケ番ズのデビュー曲でつんく♂がプロデュースを担当した「バッキャロー!LOVE」のMVが初公開されることに。関水は「まさかMVまで作っていただけるとは。カメラマンさんが宇多田ヒカルさんのMVを撮影されるされている方で、すごいことになってるんです。早く見ていただきたいです」とアピール。 森も「本当に普段アイドルの方を撮ってらっしゃる監督さんにお願いして、本当のアイドルさんのMVが出来上がったので、かなり本格的です」と、楽曲、映像ともに“本気”な陣容で制作されたことを重ねて強調した。 早速MVが公開されると、「『バッキャロー!LOVE』だ!」と連呼しながら普段の達人の姿となった高橋が再登場。達人として大興奮する高橋の前で、関水と森が楽曲のダンスを披露するサプライズも。森は生歌まで披露するなどノリノリで、会見場をライブハウスのような熱狂へ導いてみせた。 MVとパフォーマンスを見た高橋は、「僕は撮影現場でライブを見て、一緒に踊って、ペンライトとか振っている側なんで、生の迫力も知ってるんですけど、MVは初めて見たのでメチャクチャカッコいいし、街スケを(より一層)好きになりました」と、ファンとしてMVの仕上がりに太鼓判を押した。 最後に高橋は、「今見ていただいた現場のこの空気感と、キャスト陣の息の合ったアクションだったり、人間性を描いてるお芝居部分だったり、本当に内容濃く楽しく見ていただけるなと思っています。 そして平日の最後、金曜日の夜に皆さんに笑っていただいて、平日の疲れを吹っ飛ばしてまた健やかに土日を迎えられるような、スカッとするような、クスッとするようなドラマをお届けできればなと思っているんですけど、僕はこのドラマは『ヒューマンドラマ』だと思っていて。 僕が今扮している山田達人が、この格好から最終話に向けてどのように人間が変わっていくのか、一番見ていただきたい部分でもございますので、皆さまぜひ7月19日金曜夜に、テレビの前でまたお会いできたらなと思います」と、視聴者へメッセージを寄せた。