ティーペックなど3社が健康医療相談の協会設立 医療費抑制や業界の課題を解決
健康相談事業を手がけるティーペック(東京都台東区)は、同業のダイヤル・サービス(東京都千代田区)、法研(東京都中央区)の2社と共同で「健康医療相談品質向上協会(AHMC)」(東京都台東区)を設立した、と発表した。 ティーペックによると、日本は発熱などのちょっとした症状でも医療機関を受診し薬の処方が可能な一方で、産婦人科の減少や小児医療機関の開院時間制限のため「医療費の増加だけではなく、患者が受診したいときに受診できなくなることが懸念される」と指摘。「民間企業の健康医療相談サービスは、相談の結果、医療機関を受診する必要がないケースも多く、医療費の抑制効果がある一方、品質維持について懸念されている」という。 このため「ノウハウを持つ民間企業が遠隔健康医療相談事業を広げていくことができれば、医療費の抑制や品質維持、業界の継続的発展ができるのはないかと考え、健康医療相談サービスを提供してきた3社で2024年3月、協会を設立した」と説明している。 協会では今後「業界のガイドラインなどサービス提供で一定の品質を保持するために必要となる情報まとめといった1社だけでは解決が難しかった課題について、協会を通じて解決に取り組み、早期解決を目指す」としている。