JRグループ可燃性液体の車内持ち込み禁止へ 手回り品ルール改正
JR西日本などJRグループは31日、鉄道車内に持ち込める手回り品のルールを一部改正する。主に、これまでガソリン・軽油・灯油は重量3キロ以内のものは持込が可能だったが、今後は可燃性液体そのものが量にかかわらず車内への持ち込みができなくなる。改正は4月28日から。
東海道新幹線「のぞみ225号」車内放火事件受け
同社によると、昨年6 月30日に発生した東海道新幹線「のぞみ225号」で発生した車内放火事件を受け、これまでは容器を含む3キロ以内(容器・荷造を含めた重量)のガソリン・灯油・軽油は持ち込みが可能だったが、それを持ち込み不可にするという。
酒類・化粧品類・医薬品・ライターは2リットル・2キロ以内に
また、酒類・化粧品類・医薬品・ライターなど、小売店などで一般的に購入できる製品については3キロ以内の持ち込みが可能だったが、それも2リットル・2キロ以内(同)となる。ペンキについてはこれまで10キロ以内の持ち込みは可能だったが、それも2リットル・2キロ以内(同)までに変更される。 このほか、これまで規制のなかったヘアスプレー、防水スプレー、スポーツ用冷却スプレー、カセットボンベ用カセットガスなど、高圧ガスを使った小売店などで一般的に購入できる商品についても、持ち込みは2リットル・2キロ以内(同)までに変更となる。LPガス(業者から購入するものなど)については、以前から持ち込みは不可で、今後もそれは変わらない。 JR西などは「可燃性液体を含む製品など車内に持ち込めるものであっても、不注意等によって中身が簡単に漏れ出ないように適切に保護してください」としている。