コインベース株が急騰──第4四半期決算で予想上回る
米暗号資産(仮想通貨)取引大手コインベース(Coinbase)の第4四半期の利益と収益は、暗号資産価格の高騰の恩恵を受けてアナリスト予想を上回った。 ファクトセット(FactSet)のデータによると、1株当たりの利益は1.04ドル(約156円、1ドル150円換算)で、アナリスト予想の平均である0.02ドルを上回った。コインベースは声明で、収益は9億5380万ドル(約1430億7000万円)で、こちらもアナリスト予想の8億2610万ドルを上回ったと発表した。
第4四半期に暗号資産価格上昇が加速
コインベースのIR担当副社長のアニル・グプタ(Anil Gupta)氏はCoinDeskのインタビューで、「結果には本当に満足している」とし、「今年初めに掲げた厳格な運営が、2023年を通じて本当に報われた」と語った。 暗号資産価格は2023年のほとんどの期間で急騰したが、先月承認されたビットコインETF(上場投資信託)への高い期待がデジタル資産への関心を復活させ、第4四半期に上昇が加速した。 それによってコインベースでの活動も増加したようだ。第4四半期の取引高は第3四半期に比べて100%増加。金額では1540億ドル(約23兆1000億円)となり、予想の1427億ドルを上回った。 「コインベースはETFと実にウィン・ウィンの関係になっている。それがプラットフォーム上で果たす役割がすでに見え始めていると思う」とグプタ副社長は語った。コインベースは、10個ある現物ビットコインETFのうちの8個でカストディサービスを提供しており、この分野の主要プレイヤーになっている。 グプタ副社長は、「カストディが現在のビジネスでは比較的小さな部分であることは明らかだが、ETFに関するニュースのすばらしさは、それがセクター全体を活性化しているということだ。(中略)そのため、プラットフォーム上で多くの活動と関与が見られる」と指摘した。