サッカー韓国代表・洪明甫監督「高い評価を受けたから監督を引き受けた」選定過程を巡る疑惑に反論、韓国紙報じる
選定過程に疑義があると政界を巻き込んだ議論となっているサッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(55)が「明らかに正常なプロセスを経て、高い評価を受けたから監督を引き受けた」と疑惑に反論したと韓国紙の朝鮮日報(電子版)が30日、報じた。 報道によると、洪監督は同日、10月に行われるワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のヨルダン、イラクとの試合に臨むメンバー発表の記者会見で、報道陣から「ファンからリーダーシップを認められていない」と問われたのに対し、「私も悔しい。国会でいろいろな話をしたかったが、結果的にできなかった」などと答えた。 その上で「国会に出席してみると、私が聞いた話と違うことがあった。いっそのこと、大韓サッカー協会が議事録を公開してほしい。争点となっている10回目の議事録を全面公開し、評価を受けてみてはどうだろうか」と提案した。 韓国は4強入りしたアジア杯後の2月にドイツ人のクリンスマン監督を解任。後任には複数の外国人監督の名が浮上したが、最終的に元韓国代表DFの洪監督が7月に就任した。しかし選定過程が不透明で韓国メディアによると、最大野党「共に民主党」の議員が「書類提出もせず事前面接もせず洪監督が選任された。これも違法ではないか」「(協会が大学の)サークル以下と思える」などと批判され、洪監督が国会で質疑に応じる事態となっていた。 韓国メディアの聯合ニュース(電子版)によると、大韓協会を管理監督する文化体育観光部は10月2日に記者会見を開き、監査結果を発表する予定。結果次第では洪監督の去就に影響を与える可能性がある。 現在、韓国はW杯最終予選1勝1分けの勝ち点4。総得点差でヨルダンに次ぐB組6チーム中2位。W杯本大会にはA~Cの各組上位2チームが無条件で出場できる。(写真はAP)
中日スポーツ