いよいよ3月16日開業 北陸新幹線・金沢~敦賀間まるわかり! 運行ダイヤ・運賃・所要時間は? 近づく首都圏 大阪までの全線開業には大きな課題も…
主な区間の料金(運賃含む) 東京~小松間 自由席1万4070円、指定席1万4600円(通常期) 東京~加賀温泉間 自由席1万4400円、指定席1万4930円(通常期) 金沢~大阪間 指定席9410円 金沢~名古屋間 指定席9080円 ■乗り換えの要・敦賀駅は異例の構造に… 敦賀駅では新幹線開業に伴い、JR北陸線の特急列車が敦賀駅止まりとなることから乗り換えの利便を図るため4年前から特急列車の乗り換えホームを建設する工事が進められてきました。 乗り換えホームは、3階の新幹線ホームの真下1階に位置していて、12両編成の特急列車が最大4本停車することができます。 敦賀駅では地形や国道8号のバイパスと立体交差する関係で新幹線のホームは高さ21メートルに設けられ、西九州新幹線の武雄温泉駅や上越新幹線・新潟駅、北海道新幹線・新函館北斗駅のようなホーム対面での乗り換えではなく、大阪や米原方面の特急列車と新幹線との乗り換えは、2階のコンコースを挟んで上下の移動を伴うことになりました。 このため乗り換えホームのエスカレーター上下8基と20人乗りのエレベーター2基を含め、北陸新幹線の駅では最も多い26基のエスカレーターや6基の大型エレベーター、そして19通路の乗り換え改札機を設置し、最短8分で金沢方面と大阪・米原方面への乗り換え客に対応します。 一方で敦賀からその先、大阪までの全線開業をめぐっては、いまだ多くの課題が残っています。 ■大阪までの全線開通へは課題山積 日本で初めて建設された、東京と大阪をつなぐ東海道新幹線。 日本海側を通る北陸新幹線は利便性の向上はもとより、南海トラフ地震などの災害が発生したとき、日本の大動脈である「東海道新幹線」の代替ルートとしても期待されています。 敦賀以西の区間は、政府・与党のプロジェクトチームの計画では福井県小浜市付近を通って京都、そして京都府京田辺市を経由し新大阪を結ぶルートに決まっています。いわゆる「小浜・京都ルート」です。