滋賀県警、また誤認逮捕 道交法違反疑いベトナム国籍男性、実際は別人が運転か
滋賀県警大津署は8日、ベトナム国籍の無職男性(35)を道交法違反(無免許運転)の疑いで誤認逮捕し、約3時間半後に釈放したと明らかにした。当時、男性が乗った車はパトカーに追跡されており、同乗の別人が運転していた可能性が高いと判明したという。 【画像】滋賀県警の過去の不祥事一覧 同署によると、10月30日午後6時45分ごろ、大津市内の交差点で、信号待ちの車2台に相次いで衝突し、信号無視で走行する乗用車を発見。パトカーで約150メートル追跡したところ、車は道路脇に突っ込んで停止し、運転席からこの男性が降りて逃走したため、同7時23分に現行犯逮捕した。 パトカーのドライブレコーダー映像を確認したところ、車には3人が同乗しており、運転席からは先に別のベトナム国籍の無職男性(21)が逃げ出していたことが判明。これを受けて、逮捕した男性を同10時51分に釈放したという。 この男性は直後にオーバーステイによる入管難民法違反容疑で現行犯逮捕された。当時車内からは大量の医薬品類が見つかっており、今月8日、ドラッグストアで万引したとして窃盗容疑で再逮捕された。運転手を特定する捜査は続いている。 同署の青地俊治副署長は誤認逮捕について、「今回の事案を検証のうえ、署員の教養を徹底し、再発防止に努める」と話している。今後、男性への謝罪を検討するという。 滋賀県警では今年4月、いなりずしを万引したとする窃盗容疑で女性を誤って逮捕したことが判明。昨年1月に覚醒剤取締法違反(所持)容疑で、一昨年11月には道交法違反容疑で、それぞれ誤認逮捕している。