【欧州市況】ドイツ債下落、株は小幅安ートランプ氏政策巡る懸念続く
(ブルームバーグ): 18日の欧州債市場は、ドイツ債が短期物を中心に下落。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの発言が相次ぐ中で、短期金融市場が織り込むECBの利下げ見通しは後退した。
ドイツ2年債利回りは5bp(ベーシスポイント、1bp=0.01%)上昇して2.18%。利回りの上昇幅は米国債や英国債よりも大きかった。
短期金融市場が見込むECBの利下げ幅は12月に29bp、来年末までで合計139bpと、前週末に比べそれぞれ2bp、6bp縮小した。
ナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、世界貿易の緊張は金利を高止まりさせる恐れがあると発言。マクルーフ・アイルランド中銀総裁は利下げを急ぐ必要はないとの考えを示した。
引け後にはラガルドECB総裁が発言する。
株式は指標のストックス欧州600指数が0.1%下落した。トランプ次期米大統領の政策を巡る懸念や、短期金融市場でECBの利下げ見通しが後退したことに反応した。
指数は週間ベースで先週下落し、2022年以来の4週続落となっていた。この日は不動産や小売り、公益が売られ、指数を押し下げた。
原題:European Stocks Fall as Traders Weigh Trump Policies, ECB Cuts(抜粋)
German Curve Flattens as ECB Cut Bets Pared: End-of-Day Curves(抜粋)
--取材協力:Kit Rees.
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Allegra Catelli