【大学野球】天皇杯はつかめずも…1年秋から7シーズン、記憶に残る足跡を記した法大・篠木健太郎
試合後、篠木に恩師2人の観戦を伝えると、驚いた表情を見せた。 「知らなかったです(苦笑)。中学のときにエースでもなかった自分に、声をかけてくれました。木更津総合高校に進んでいなければ、今、こうして法政大学でも投げられていない。いろいろな道を切り拓いてくれた五島監督と青山部長には、感謝しています」 49試合、14勝12敗、防御率2.26。1年秋から7シーズン、チームのために腕を振ってきたが、天皇杯をつかむことはできなった。しかし、記憶に残る足跡を明確に記した。 「これだけ投げさせてもらい、大島監督には感謝しています」 1年時に4年生の主将だった右腕・三浦銀二(今季までDeNAに在籍)と、高校の先輩でもある左腕・山下輝(ヤクルト)の「マウンドを守る姿」にあこがれた。篠木は2年春から背番号18を着け、常にエースとしての「覚悟」を持って投げてきた。今さら説明するまでもなく、3年生以下は「勝利への執念」を見て学んだはずである。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール