<私の恩人>「ハライチ」澤部、結婚できたのは綾部がいたから!
その子たちを送り出した後に綾部さんが言った言葉。そのとおりだと思いますし、さりげなくそれをやってからの言葉だったんで、すごく染みたんですよね。身内でもないのに、自分たちを応援してくれている…そういう一般の方々に対して取るべき行動を、ズバッと教えてもらった気がしたんですよね。あと、大きく影響を受けたのは、女性に対する振る舞いです。綾部さんいわく「お前ら、やれ『モテない…』だとか『出会いがない…』だとか言ってるけど、まず、相手に、いったのか?アプローチしたのか?攻めたのか?俺はモテるんじゃない。いってるだけだ」と。 でも、そう言われても、やっぱり断られたら恥ずかしいし…みたいなことでこちらが口ごもっていると、またピシャリと言うわけです。「たとえば、素敵な女性がいたとして、アドレスを聞くとしよう。アドレスを聞くということは、その人に興味を持っているということ。自分に興味を持たれるということに、基本的に“イヤ”という感情は起こらない。だから、声をかけることは、何も悪いことじゃない。もちろん、いろいろな事情もあるだろうし、その女性が何かの事情でアドレスを渡せないならば、そこでこちらが引けばいいだけのこと。何も相手に迷惑をかけることではないんだから、動いた方がいいんだよ」。 これは僕の中の完全なる“意識改革”でした。実際、ずっと女性と縁がないままきましたけど、そもそもでいうと、中学時代から女子としゃべることに苦手意識があったんです。小学校、中学校の頃からクラスでおもしろいことをやるのは好きだったんですけど、女子に対してそれはできないというか。恥ずかしいんですよね。実は、もう1人、僕の恩人と言うべき人間がいるんですけど、同級生の国司壮太郎というのがいたんです。この男がムチャクチャおもしろかった。 本来、保育士になろうと思っていた僕をお笑いの道に誘ったのも国司なんですけど「国司が言うんだったら…」と僕の将来の夢を変えるくらい、おもしろいヤツだったんです。国司は女子にもガンガンおもしろいことをやっていくんです。その国司と張り合っていた僕は、女子にはいけないけど、男子に対してとことんおもしろいことをやっていくみたいな流れになりまして、その結果、どんどん女子に対する免疫がなくなっていったというのが、僕の女性に縁がない原点でもあったんです(苦笑)。