年金が少ないので働かなくてはなりません。収入が多いと年金が減らされるって本当ですか?
厚生年金保険への加入を続けることで、将来的に受け取る年金額が増える可能性がある
厚生年金保険に加入を続けることで、受け取る年金額は増えます。具体的には、老齢年金の受給権発生後も70歳まで厚生年金保険に加入することができ、その加入期間は「在職定時改定」「退職改定」により年金額の計算の基礎となる被保険者期間に追加されます。 在職定時改定という制度により、毎年基準日(9月1日)に厚生年金保険に加入中の65歳以上70歳未満の老齢厚生年金の受給権者について、前年9月から当年8月までの厚生年金保険加入期間を反映して、年金額が毎年10月分(12月受け取り分)から改定されるのです。
年金受給額を減らさずに老後の生活費を稼ぐ方法
ここでは、年金受給額を減らさずに老後の生活費を稼ぐ方法を紹介しましょう。 ・年金受給開始年齢を遅らせる 65歳からではなく、66歳以降に受給開始年齢を遅らせることで、受け取れる年金額を増やすことができます。 ・一定額以下の収入で働く 年金と合わせた収入が一定額以下であれば、年金が減額されることはありません。 ・厚生年金に加入しない仕事を選ぶ 厚生年金に加入しない仕事であれば、働いたとしても年金受給額に影響はありません。ただし、厚生年金に加入しない場合には国民健康保険に入る必要があります。扶養している家族分の国民健康保険を必要とする場合は、保険料のほうが高くなってしまう可能性があります。
年金が減らないケースもある
老後の生活費を賄うためには、年金だけでは不十分な場合があり、追加の収入を得るために働く必要があるかもしれません。ただし、一定以上の収入を得ることで、老齢厚生年金の支給が一部または全額が停止になるケースがあります。一方、年金が減らないケースもあるので、老後の生活設計において年金と収入のバランスを考えることは重要です。 上記の情報に加え、年金事務所の相談窓口などを活用して、自分に合った働き方や収入の調整方法を検討することをおすすめします。 出典 日本年金機構 働きながら年金を受給する方へ 日本年金機構 在職老齢年金の計算方法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部