地域の暮らしを支える「路線バス」について 秋田・佐竹知事「そろそろ割り切ることも必要」
秋田朝日放送
利用者が低迷する秋田県内の路線バス。地域を支える公共交通の今後のあり方について佐竹知事は「そろそろ割り切ることも必要だ」という考えを示しました。 10月県議会のまとめの審査で県内の地域公共交通=路線バスに関する質問がありました。県内の2023年の路線バスの系統数は226でその10年前=2013年より87系統少なくなっています。また、2022年の輸送人員は約920万人で2013年に比べると420万人以上減少しています。バス路線の始点から終点まで平均して1便あたり何人乗ったかを示す指標でとらえると。 秋田県 観光スポーツ部 石黒部長:「おおむね1人から6人程度でバスの乗車定員を考えれば必ずしも効率がいい状況にあるとは言い難い」 県は2023年度、県内の路線バスの運行に対し1億円あまりの補助金を交付し支援していますが事業者は定期の路線バスに優先的に乗務員を配置する結果収益性の高い貸し切り部門などを運休せざるをえず結果的に収益性が下がる「悪循環」があると説明しました。 秋田県 観光スポーツ部 石黒部長:「利用者の少ないバスで行っている路線をもう少し小さい乗り物にしてきめ細かな輸送サービスを提供することができればバス輸送に適した一定の利用がある路線を維持しながらバス事業者の持続的な経営も可能になる」 秋田県 佐竹知事:「そろそろ割り切ることは必要かなと。今までのバス路線に対する支援を振り向けてより便利にするというそういう発想もこれから必要で、色々な市町村の例があるのでそういうものを参考にしながら進めていきたい」
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