八代亜紀さんに地元・熊本から県民栄誉賞「大きな誇り」 八代市からも名誉市民の称号贈呈へ
去年12月30日に、73歳で亡くなった歌手・八代亜紀さんの長年の功績をたたえ、出身地の熊本県と八代市が7日、県民栄誉賞と名誉市民の称号を贈呈すると発表しました。 【画像】73歳で亡くなった歌手の八代亜紀さん 八代さんは、1971年に歌手デビュー。1973年には出世作となった『なみだ恋』をリリース。その後、『愛の終着駅』『もう一度逢いたい』など、数々のヒット曲を発表し、1980年には第22回日本レコード大賞に輝きました。 近年では、音楽のジャンルを超えた活動にも力を入れ、2012年には、ジャズアルバム『夜のアルバム』をリリース。世界75か国に配信され、『Billboard JAPAN Jazz Albums of the Year 2013』を受賞しました。
【熊本県のコメント全文】
本県ご出身の八代亜紀さんは、昭和46年の歌手デビュー以来、数々の名曲を豊かな表現と情感あふれる歌唱で日本レコード大賞を受賞するなど、日本を代表する歌手として活躍をされました。 画家としても活躍され、フランスの国際的な美術展『ル・サロン』で5年連続入賞を果たし、地元の八代市では自身の名前を冠した絵画コンクールを定期的に開催されるなど、地域づくりや文化振興にも貢献されました。 2004年には、『くまもと誘友名誉大使』の第1号に就任いただき、本県の観光・物産振興のほか、教育活動にも積極的に貢献されました。 また、熊本地震や令和2年7月豪雨災害では被災地を何度も訪れ被災者を慰問されるなど、県内外の災害支援に熱心に取り組まれました。 このような御活躍・御功績は、国民的規模での敬愛と感動を与え、県民の大きな誇りとなるものです。これらを讃え、八代亜紀さんに『県民栄誉賞』を贈呈します。
【八代市・中村博生市長のコメント全文】
本市では、本日、昨年12月30日に御逝去された八代亜紀さんに八代市名誉市民の称号をお贈りすることを決定しました。八代さんは、日本を代表する歌手として長年活躍され、数々の名曲と歌声で多くの人に感動を届けてこられました。絵画にも造詣が深く、画家としても国内外で高い評価を得られており、平成15年からは『八代亜紀絵画コンクール』を開催されるなど、本市の文化振興にもご尽力いただきました。 また、平成19年には『八代よかとこ大使』にご就任いただき、本市のPRや魅力を多方面に発信いただくなどの多大なる貢献に対し、平成27年には八代市民栄誉賞をお贈りいたしました。 さらに、社会貢献活動にも熱心で、熊本地震や令和2年7月豪雨災害では、被災地での無料コンサートや仮設住宅訪問など、被災者に勇気と元気を届けていただきました。 このように、八代さんのこれまでの御活躍、御功績は大変顕著なものであり、市民の皆さんが郷里の誇りとして、深く尊敬に値することから、市町村合併後では初となる八代市名誉市民の称号をお贈りすることがふさわしいと判断いたしました。 なお、八代市名誉市民への推挙状については、準備が整い次第、所属事務所の代表の方へお届けする予定です。