9月8日、明るい表情で練習する山川

　ソフトバンク山川穂高内野手（32）が自身初のリーグ優勝＆打撃2冠のトリプル獲得へ意欲を示した。今季は全123試合に4番で出場し、30本塁打、87打点はともに両リーグトップの数字。シーズンも残り20試合で「優勝とタイトルはセットでなければいけない」と気合を入れた。10日の敵地楽天戦から直近6試合はロードゲーム。ラストスパートへ、鷹の主砲が気持ちを高ぶらせている。 【写真】逆立ちをする山川 　残り20試合。レギュラーシーズンも佳境に入った。チームは優勝マジック13。4年ぶりのリーグ優勝が刻一刻と近づいている。今季の全試合で4番に座る山川が、ラストスパートへ青写真を描いた。 　山川　一番大事なのは優勝することと、タイトルを取ることがセットでなければいけない。もちろん最後の最後まで意識します。 　新天地1年目から前評判通りの活躍を見せてきた。打率2割4分4厘も、30本塁打、87打点はともに両リーグトップの数字。本塁打はチームメートで2位タイの近藤、ロッテ・ポランコに11本差をつけるぶっちぎり。打点はロッテ・ソトに10打点差だ。西武時代は18、19年にリーグ2連覇＆本塁打王も、打点王は22年のみ。初のトリプル獲得へ意欲を示した。 　山川　僕がホームランを打ったり、打点を取ることで必ずチームに貢献できるはず。優勝と3つセットで取りきることが最大の目標です。 　不振を乗り越え、調子は右肩上がりだ。6月は月間打率1割8分2厘、0本塁打に終わったが、夏場の8月は同2割9分3厘で、11本塁打とアーチを量産した。9月も6試合を消化し、同3割4分8厘と好調をキープしている。 　史上70人目の通算250本塁打へも、あと2本と迫る。プロ11年目を迎え、通算試合数は909試合。日本人選手で歴代4位のスピード記録となる可能性もあるが、日本人最速の同200本塁打を達成したスラッガーにとって意識はない。 　山川　1位になれないのであれば意識はしない。4番目だったら一緒なので。 　10日から楽天との仙台2連戦、13日からオリックスとの大阪4連戦とロードが続く。優勝は最短で17日のホーム日本ハム戦。悲願のペナント制覇へ、鷹の4番に山川穂高がどっしりと座り続ける。【佐藤究】