「ピエロと呼ばれた息子」7歳に襲いかかる誹謗中傷 皮膚の難病"道化師様魚鱗癬"と闘う家族の今 YouTubeの密着動画は1億5000万回再生
■心ない言葉との戦い 名誉毀損の疑いで男を逮捕 その後も… 父・陽平さんは「見知らぬ方から息子の容姿や、いろんなことに対して誹謗中傷を続ける方がいる」と不安を口にした。 誹謗中傷は文章の他、賀久くんの写真を加工したものなど1000件を超えた。 書き込んだのは同一人物とみられ、父親の陽平さんは警察に被害届を提出。 2022年3月、警察はSNSで賀久くんを誹謗中傷した男を名誉毀損の疑いで逮捕。裁判で懲役1年・執行猶予4年の判決が言い渡された。 その年の7月には、SNS上での誹謗中傷の対策として「侮辱罪」が厳罰化された。 しかし、その後も賀久くんへの誹謗中傷が止むことはなかった。 「吐き気止まんないわ」 「気持ち悪、バケモンやん。この世から消えろサルが」 目を背けたくなる文章が両親のブログのコメント欄にいくつも寄せられた。 父・陽平さんは再び警察に相談するも書き込みの数が少ないことや、個人を特定できないなどとして、警察が捜査に乗り出すことは無かった。 侮辱罪の罰が重くなっただけで、罪を問うハードルが下がったワケではなかった。 ■時間・金が家族には重くのしかかる 警察に頼れない中、父・陽平さんは民事裁判に訴えることに。 書き込んだ人物を特定するためにインターネット業者(プロバイダー)への個人情報の開示請求など手間も費用もかかった。 開示請求など書き込んだ人物を突き止めるためだけにかかった費用は45万円。 さらに損害賠償を求めて裁判となれば、訴訟費用もあわせ負担は100万円ほどに増える見込みだ。 「お金の問題ではなく、被害者が動くことで抑止力になれば…」と陽平さんは話す。 いまも書き込んだ人物との間で、訴訟を見据えた協議が続いている。 ■小学生になった今 誕生日は世田谷の街を初めて親子で散歩 2016年12月9日、賀久くんは生まれた。 両親の地元、三重での里帰り出産。生まれる瞬間まで賀久くんが道化師様魚鱗癬だとは分からず、誕生後、家族の生活は一変する。
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