早慶戦1回戦は清原のソロ本塁打で慶大が先勝 早大の連覇は持ち越し
【東京六大学野球・秋季リーグ戦】 ● 早大 1 - 9 慶大 ○ <神宮> 慶大が、プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏の長男・清原正吾内野手(4年・慶應)の豪快なソロ本塁打などで、早大との1回戦を9-1で勝利した。 勝ち点4、単独首位で最終週を迎えた早大はエースの伊藤樹投手(3年・仙台育英)、5位が確定している慶大は左腕の渡辺和大投手(2年・高松商)が先発。初回一死三塁で3番・吉野太陽内野手(2年・慶應)の一ゴロの間に1点を先制した慶大は、4回二死一、二塁で主将の7番・本間颯太朗内野手(4年・慶應)が左線へ適時二塁打。 そして、6回一死で、ここまで2安打していた4番・清原が早大・伊藤の真ん中高めの初球を豪快に打ち返し、打球は左翼席へ。リーグ戦自身通算3本目の本塁打。バックネット裏で見守っていた父・和博氏へ向けて指を差し、喜びを表した。7回には1番・水鳥遥貴内野手(4年・慶應)の中堅バックスクリーンへの2点本塁打、8回には早大の2番手・越井颯一郎(2年・木更津総合)から慶大の8番・渡辺憩捕手(1年・慶應)が、二死満塁で右前打すると、相手の後逸もあり、打者走者・渡辺憩まで四者がすべて生還するなど、慶大打線が2ケタ11安打を放って圧倒。投げては渡辺和大が9回126球を投げ、早大打線を4安打1点に抑えて完投した。 4番・一塁手で先発出場した慶大・清原は、右安打を3本放つなど、4打数4安打1本塁打1打点。早慶戦で初めて放った豪快なアーチが神宮のスタンドを埋めた多くのファンを沸かせた。 また、先月のプロ野球ドラフト会議で日本ハムから5位で指名された早大の山縣秀内野手(4年・早大学院)は、2番・遊撃手で先発出場し、4打数無安打。同じく早大の3番・右翼手で先発出場した楽天・5位指名の吉納翼外野手(4年・東邦)も、3打数無安打1四球だった。 秋季リーグ戦は、10日の2回戦で早大が勝利した場合、早大の優勝が決まる。慶大が連勝した場合、早大は勝ち点4で並ぶ2位・明大と勝率も並ぶこととなり、1日空けて早大と明大の優勝決定戦が行われる。 (取材・撮影=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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