トヨタのサブスク「KINTO」がプリウスなど4車種のPHEV取り扱いをスタート
用途に合わせて幅広い選択が可能になった
2024年7月12日、トヨタのサブスクリプションを展開するKINTO株式会社が、8月上旬からプラグインハイブリッド車(PHEV)の取り扱いを開始すると発表した。 【写真】KINTOでレンタルできる「AE86 BEV Concept」を見る KINTOのサブスクリプションサービスは、自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなど、クルマの維持にかかる諸費用などすべて込みで月額利用料を支払い、クルマを使用するシステムだ。 利用手続きは販売店だけでなく、オンラインでも見積もりから契約まで可能で、契約時には「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2つのプランが用意されている。「初期費用フリープラン」は、まとまった資金の用意が不要で、3年、5年、7年の中から契約期間を選ぶことができる。「解約金フリープラン」は、所定の申込金を支払うことで、3年の契約期間中の中途解約にかかる費用の支払いが不要となるものだ。どちらも契約満了時には車両を返却するだけという手軽さが特徴だ。 そしてこの度、従来はガソリン車、ハイブリッド車(HEV)、バッテリーEV(BEV)で展開されてきていたが、8月からはプラグインハイブリッド車(PHEV)が新たにラインアップに加わることになった。 対象車種は4種類で、トヨタブランドの「クラウンスポーツ」、「プリウス」、「ハリアー」と、レクサスブランドの「NX」が当面のラインナップとなる。さらに今後トヨタが新たに発売するPHEVも順次追加していく予定だ。4車種の取扱い開始は24年8月上旬予定で、サービス開始時に月額利用料とともにKINTOのWEBサイトで案内されるという。
国の補助金を利用する際には最低保有期間に注意
なお、KINTOを通じて上記のPHEVを契約し、クリーンエネルギー自動車を購入する際に交付される「CEV補助金」を利用する場合、当該車両を4年間保有することを国が義務付けているため、トヨタブランドのモデルについては、「初期費用フリープラン」の5年または7年のいずれかを選択し、顧客自身で申請する必要がある。また、レクサスブランドは契約期間を3年と定めているため、CEV補助金の交付対象外となる。 ちなみに、KINTOのサービスは個人だけでなく、PHEVのカーリースを検討中の法人や個人事業主にも対応しており、月額を経費計上して損金扱いすることで、会計処理をスムーズに行えるほか、社用車として利用する際の保険の補償対象を役職員やその家族まで広範に設定し、人員増減が発生しても契約内容をそのまま継続できるなど、メリットが多い。さらに、顧客ごとに専任の担当者がつく、申込みから利用中のサポートまでを担当する「KINTOカスタマーセンター 法人サポートデスク」も設けているため、ビジネス用途での契約も魅力的と言えるだろう。 【KINTO サービス概要】 ・KINTO ONE 自動車保険や自動車税など、クルマにかかる諸経費がコミコミ月々定額のクルマのサブスクリプションサービスで、トヨタ・レクサス・SUBARUブランドの新車と中古車をラインアップする。WEBでも申込みから契約まで行え、気軽にカーライフを始めることが可能だ。 ・ KINTO Unlimited 上記の「KINTO ONE」にソフト・ハードウェアアップデート機能やコネクティッド機能などを追加したもので、通常の「KINTO ONE」よりも10%程度安く利用できる“おトクプラン”である。 ・モビリティマーケット by KINTO KINTO契約者向けの優待サイト。パートナー企業と提携した「割引メニュー」と、ポイントとサービスを交換できる「ポイント交換メニュー」が提供される。 ・KINTO FACTORY トヨタ・レクサス・GRの純正オプションを、正規販売店で「後付け」できるアップグレードサービス。購入時設定が無かったオプションの後付けや、経年劣化した内外装の交換などを、KINTOサブスク以外の車両も対象に提供されるほか、ソフトウェアアップデートにも対応している。 ・Vintage Club by KINTO クルマ好きなオーナーが旧車に乗れる喜びを分かち合う旧車コミュニティで、特選旧車レンタカーとして利用可能。